![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/1d/4b/2a4383e7045b1cc0737bc1d77b21c187.jpg)
雪があって野菜が作れない。農業をやるには、条件が悪すぎる。
不平や不満を綴れば山ほどあるけれども、雪国ならではの楽しみもあります。
『雪中野菜』もそのひとつです。
外気温が氷点下の世界でも、雪の下は、天然の氷温冷蔵庫。
昔から、ダイコンやネギなど、冬期間に食べる野菜を敷き藁にくるんで、
土の中に「埋ける(イケル)」のですが、積雪1mにもなると掘り出す
作業が結構つらい労働になります。
今なら、スーパーで夏場と変わらないような値段で購入出来るのに
それでも畑の片隅に少しばかりの保存野菜を埋けています。
元来、「ずぐだれ(なまけ者)」の私は、今年、キャベツや白菜を収穫も
せず『天然氷温保存』に挑戦しました。(単に収穫を怠っただけです。)
当然、野菜は「凍みて(しみて)」…凍ってしまい、細胞が壊れ、腐って
しまうのですが、キャベツなどは、凍みないように貯蔵デンプンを糖化
して、野菜自体が甘くなるのです。(野菜の凍結防御反応です。)
砂糖が貴重な時代には、甘い野菜も結構ウケタようです。
真剣に『雪中野菜』として出荷している農家もありますが、我が家は
あくまでも自家用。掘り起こしのために目印の棒を立てて置くのですが、
予想している畝(ウネ)が30cm横にずれただけで、「どこへ埋けたっけ」
と、棒の周りを行ったり来たりすることになります。
くれぐれもご注意ください。