その日暮らし

田舎に暮らすこの虫は「カネ、カネ、カネ」と鳴くという。

雲と自由が棲むという里で百姓に成りきれるかな?

雪中野菜

2009-01-08 23:49:23 | 食とレシピ

雪があって野菜が作れない。農業をやるには、条件が悪すぎる。
不平や不満を綴れば山ほどあるけれども、雪国ならではの楽しみもあります。
『雪中野菜』もそのひとつです。
外気温が氷点下の世界でも、雪の下は、天然の氷温冷蔵庫。
昔から、ダイコンやネギなど、冬期間に食べる野菜を敷き藁にくるんで、
土の中に「埋ける(イケル)」のですが、積雪1mにもなると掘り出す
作業が結構つらい労働になります。
今なら、スーパーで夏場と変わらないような値段で購入出来るのに
それでも畑の片隅に少しばかりの保存野菜を埋けています。

元来、「ずぐだれ(なまけ者)」の私は、今年、キャベツや白菜を収穫も
せず『天然氷温保存』に挑戦しました。(単に収穫を怠っただけです。)
当然、野菜は「凍みて(しみて)」…凍ってしまい、細胞が壊れ、腐って
しまうのですが、キャベツなどは、凍みないように貯蔵デンプンを糖化
して、野菜自体が甘くなるのです。(野菜の凍結防御反応です。)
砂糖が貴重な時代には、甘い野菜も結構ウケタようです。

真剣に『雪中野菜』として出荷している農家もありますが、我が家は
あくまでも自家用。掘り起こしのために目印の棒を立てて置くのですが、
予想している畝(ウネ)が30cm横にずれただけで、「どこへ埋けたっけ」
と、棒の周りを行ったり来たりすることになります。







 


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1 コメント

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追記 (夢屋)
2009-01-09 01:30:30
レタスは、雪中氷温保存に向きません。
くれぐれもご注意ください。
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