その日暮らし

田舎に暮らすこの虫は「カネ、カネ、カネ」と鳴くという。

雲と自由が棲むという里で百姓に成りきれるかな?

受験の神様 その7

2009-02-06 01:35:50 | 世迷言

馬鹿バッチ(末っ子)の大学合格祈願をしながら、
我が町の有り難い『亀岡文殊堂』を紹介して参りました。
参道のスベリ止め(案内表示)に忠実に従ったお陰で、
昨日、息子のスベリ止め大学から合格通知が届きました。
(スベリ止めという表現は、大学や関係者に失礼かな…。)

観光客や合格祈願者は、ご本尊たる文殊菩薩を目指し参道を
進むわけですが、代参するバカ親父こと私は、参道の石仏に
興味をそそられます。
第一志望の大学は、今のところボーダーライン上ではないかと
思いつつ、ライン…線…縞模様…などと言葉遊びをしていると、
トラと思しき動物を従えた羅漢さんの石像があるではありませんか。

世に『十六羅漢』という言葉、名称は知れておりますが、
果たして、この羅漢さんのお名前は何なのか?
お気楽親父は、どんどん脇道に逸れていきます。
仏画などで類推するに、第六尊者『跋陀羅(バダラ)尊者』
ではなかろうかと自分なりに結論づけました。
さて、『跋陀羅尊者』とは一体何をされた方なのでしょうか?
羅漢さんとは、涅槃に渡る「お釈迦様」の勅命を受け、衆生の
救済を図る尊い仏弟子さんたちであり、
修行の結果、もうこれ以上学問を要しないとされる「無学位」の
方々であり、学費と4年間の在籍で、学士号が得られる当世の大
学生やお金で学位を買うなどという不埒な博士とは、その成り立
ちから隔絶の感がある方々なのであります。

 

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受験の神様 その5

2009-02-05 09:00:00 | 世迷言

第一夜は、霊験あらたかなる『亀岡文殊堂』を紹介し、
第二夜は、霊水:知恵の水『利根水』
第三夜は、大願成就の『生き大黒』を惜しげもなく紹介いたしました。
第四夜の今夜は、基本に立ち返って『縁結び』であります。

第一夜、『縁結び』で横道に逸れ、我が息子の合格祈願を忘れて
しまうという失態を演じてしまった、バカ父「夢屋」ですが、
やはり、男女の縁結びもあれば、学校と志願者の縁結びもある。
そこで、一昨日触れましたが、昔、我がご学友の吹聴していた
絵馬に噛み潰した「ちり紙」が、くっつけば、縁が結ばれるという
伝承を、検証してみることにしました。
幸い閑散期につき、別当の職員も不在のようでしたので…。



やはり、大きな絵馬でした。判然としませんが、美女軍団のようです。
ここは三十三観音が祭られているとのことですから、観音様のようです。

ありました、やはり「ちり紙(ティッシュではいけない)」です。
しっかりくっついています。中央部の白いやつ、結構新しいやつです。
縁が結ばれるか、結ばれないかは別にして、伝承は確実に引き継がれて
おりました。(説明書き・看板は一切ありませんでした。)
さて、私も息子のためにと思いきや誰もいないと思った別当で
本坊住職が自ら護摩供養の受付をしておりました。「やべ~」
息子よ許せ。父は、「ちり紙」を持っていなかったのだ。

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雪中大根

2009-02-04 22:45:20 | 世迷言

今朝も早よから、裏の畑で大根を掘りました。
私が勤勉だからではなく、早朝から家事に励む妻の視線が痛く、
そろそろ我が身の危険を敏感に悟った故の護身術であります。

さて、中国から偏西風によって運ばれた黄砂と暖冬の今年は、
肥沃な雪を生み出し、遂に我が家の畑では大根の雪上栽培に
成功したのであります。
ホラを吹くのも大概にせいや、といったところですが、
私にとっては、ひとつの夢というか、植物の栄養成長有効温度が
0℃以下で育つ野菜があるのであれば、雪上での栽培も可能であり、
来るべき食糧危機も何のそのといったところです。

微生物の世界では、Everything is possible but difficult task.
まぁ、不可能であると言えば、物事それで進歩は止まってしまうし、
気違いじみた発想が、時として世間の常識を覆し、驚異的な変革を
もたらす場合がある。
などと、そんなモゾ(夢、戯言)を見ながら、秋、畑に埋けた大根
を掘っております。

これで、当分、妻の小言を聞く必要が無くなりますし、
我が家の畑に、雪中キャベツが育てば、正直、結構儲かりまっせ。

 

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鬼子母神

2009-02-03 22:22:07 | 世迷言


画像は『Wikipedia(鬼子母神)』からの転載です。

今日は節分。明日は、立春なれどもまだ春は遠いという感覚です。
我が家では、節分の「豆まき」に「鬼は外!」と叫んではいけない
ことになっています。「福は内!福は内!」の連呼です。
これは、神棚に『鬼子母神』を祀っていることに因ります。

子どもの頃は、鬼がなぜ神様で、「鬼は外!」と叫んでいけないのか
その理屈が解りません。
当然、祖母が話してくれる「鬼子母神」は、人間の子どもを喰らう
鬼ですから、お釈迦さまに我が子を隠されて、己の罪悪に気づいた
としても、人の子を喰らう鬼をなぜお釈迦さまが許されたのか理解
することができませんでした。

今でも我が家(曹洞宗)に、なぜ「鬼子母神」が祀られているのか
その件は知る由もありませんが、庭にザクロの木が植えてあり、
毎年、ザクロの実が稔ると神棚に供えることを欠かしません。
おそらく、幼くして亡くした子(孫)を思い、また、家の子どもの
守り神として早逝した私の祖父か曾祖父が、どこからか小さな
「鬼子母神」像を求め、お祀りしたものだろうと思っています。

子どもの幸せを願わぬ親はいないと思いますが、少しずつ歳を重ね
親の心が少しずつ理解できるようになった自分に気付きます。

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受験の神様 その6

2009-02-02 22:22:22 | 世迷言

受験の神様、第6談、『ドイツカズタカ』の話。



学問の神様(仏様)、『亀岡文殊堂』の参道脇に
学僧『独国和尚』の座像がまつられています。
『独国和尚』を「ドイツカズタカ」と読んではいけません。
「どっこくおしょう」と読んでください。
『独国和尚』については、案内看板や説明書きはありませんが、
宮城県女川町出身の高僧で、東北各地に足跡を残し、
地元女川町や福島県いわき市に「三十三観音」を開いたようです。
「開いたようです」というのも、江戸時代の文政の頃、
弟子の「無涯和尚」に西国三十三観音を巡らせ、西国の本尊と
同じ形の石仏と、西国三十三観音堂の土を一緒に安置し、
庶民が西国(京都・大阪をはじめ2府5県)を巡礼しなくとも
現世で犯した罪悪の消滅と極楽浄土への道を開けるという
庶民の菩薩信仰を流布した…くらいしか、私には判りません。

しかし、ありがたいではありませんか?
遠く京都・大阪まで出かけなくとも、雪深き東北で同じ効果を
得ることができるのですから…。
But、学生諸君は、学僧「独国」に学ぶべきであり、安易に
その過程(西国を巡るという努力)を怠ってはいけません。
さすれば、

サクラ咲く、春が訪れることでしょう。
職場に『啓翁桜』が咲きました。
本日は、「独語」の単位を落としそうな学生さんと
「慶応(啓翁)大学」を目指す受験生必見の話題でした。

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