南極でアイスキューブ(IceCube)なるプロジェクトがあることすら知りませんでしたが、3月26日午後に、無料でだれでも参加できるコズミックカフェが千葉大学であるという情報を得て、6歳の孫を連れて行ってきましたぁ~。
IceCubeっていうと冷蔵庫で作るあの角氷ですが、南極のアイスキューブは米国物理学者フランシス・ハルツェンのアイデアから2010年に南極に建設された、ニュートリノ観測実験施設のこと。
スーパーカミオカンデの2万倍の体積に当たる氷中に5160個の光検出装置を熱で穴を縦にあけて埋め込み、宇宙から来る高エネルギー宇宙ニュートリノの検出に成功しているといいます。
カミオカンデは、大きな空洞に水を入れてチェレンコフ光を捉えますが、こちらは南極の氷を水のかわりに利用しているので空洞が不要。だからこんな巨大な体積の実験施設建設が可能となったようです。
国際協力のもと作られているこの富士山の6合目くらいの高さにもなるという宇宙の謎に迫るための超巨大望遠鏡。2011年の観察開始以来、毎年何十個もの高エネルギー宇宙ニュートリノを検出して成果を上げているようです。
このプロジェクトに日本で唯一参加しているのが、今回のコズミックカフェを主催している千葉大のハドロン宇宙国際研究センター。その中心となっている吉田教授もでていらっしゃって、「物理学者って?」という話も聞け、南極で同時に進められているニュートリノを光ではなく電波で捉えるARA(アラ)実験に取り組んでいる間瀬助教の南極話も聞ける。さらに、おいしいお茶やお菓子を頂いてカフェで自由にそんな先生方と直接お話しできるチャンスもある!しかも、予約不要で無料!なんて聞けば、行かないで過ごしてしまうのは勿体なさすぎますよね。
* アイスキューブについての詳細説明は、文字ではリンクを貼った千葉大のハドロン宇宙国際研究センターのページが1番わかると思いますが、英語版ですが吉田教授も登場して説明しているココの動画や、実際の施設の様子が出てくるので分かり易いこの動画を参照するのが効果的と思われます。
ちょうど春休みで遊びにきた小学校入学前の孫と行ってきました。
大学の先生のお話は難しかったようですが、子供向けのイベントもあるというので参加したのですが、果たして2部のカフェでは驚くほどたくさんの手作りのお菓子までもが用意されていて・・・孫もリラックス。
「地球すくい」なる金魚すくいのように地球をすくうゲームがあったり、写真のような工作も用意されていて、小さい子供でもしっかり分からないなりにアイスキューブのことが理解できたようでした。
子供たちは最前列の特等席に座らせてもらい見た、学生さんたちによるニュートリノの劇では、最後のピコタロウの音楽に合わせたユーモラスなパフォーマンスに大喜び。
吉田教授のご案内で研究所の部屋に入り実験装置の解説を受ける時には、最前列に進み出てしっかり耳を傾けていましたよ。(写真の吉田教授の足元にあるのは、現在開発中の細心の光検出装置だそうです)
サイエンスカフェとかが大好きな私ですが、こういう子供たちも参加できる宇宙や科学に興味をもたせてくれるイベントが、身近にたくさんあると嬉しいですね。子供の様に目を輝かした学生や大人の参加者ももちろんたくさんいました。主催者側には外国の方もいて、英語が飛び交ったりして国際色があったのもよかったですよ。
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