9月も末になり、ようやく裏庭の草取りをおおかた終わらせることができた。
これにより、雑草の圧倒的な勢力拡大の前に、なすすべなく撤退に次ぐ撤退を続け、裏庭からあやうくその姿を消そうとしていたいた芝生が辛うじて踏みとどまった。
その後、毎日水撒きを続けた。するとどうだろう。間もなく芝生はじわりと力強く根を張り出してきたではないか。残っていた芝生の葉の色とは異なる濃い緑色の葉をつけて。
芝生が延びられる環境を整えてやることで、芝生は再びその旺盛な生命力を発揮し始めた。
芝生のその様を見て子供たちのことを思った。芝生も子供たちも同じだ。親や教師は、子供が自ら備えている伸びる力を信じることが必要だ。子供に直接働きかけるのではなく、子供が健やかに伸びられるような環境を整えてやることこそが大切なのだ。