峰野裕二郎ブログ

私の在り方を問う

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2016年06月09日 | 町内会長

民生委員・児童委員の一斉改選に伴い、町内会からその候補者を推薦するための臨時の役員会を午後7時から集会所で開いた。
この件については、各班ごとに話し合いをしていただいた上で、候補者をそれぞれ挙げていただき、臨時役員会の席で協議し、候補者を1人に絞り込む段取りで進める旨、事前に各班長さんにお願いをしていた。
会議を始め、順次、各班ごとに候補者を挙げていただこうとしたが、結局、どの班も候補者を挙げるところまでには至っていなかった。

現在、私たちの町で町内会長と民生児童委員を兼任している方が私を含めて5名もいる。私を始め、みなさん好きで兼任しているわけではない。町内会長も民生児童委員も、次の引き受け手がないのでやむを得ず務めているのだ。

今回の「民生委員・児童委員一斉改選に伴う候補者の推薦について(お願い)」の町内会長あての文書は「日頃から福祉行政につきまして、ご協力ご支援をいただき、誠に有難うございます」から始まり「ご提出していただくようお願いいたします」と結ばれている。
行政は、いつだって何だって私たち住民に対し「お願い」する。

昨日の町の民生児童委員協議会の席で、住民福祉課長が民生児童委員とのやり取りの中で、候補者を推薦していただくよう町内会長さんにお願いしていますと述べたことに、いい機会だからと行政の住民に向かう姿勢を質した。

具体的に私の暮らす町内会の候補者推薦のための過程を紹介した後、もし仮に、各班から候補者が上がってこなかったとして、現在、民生児童委員を務めている私も候補者にならなかった場合、私たちの町内会からは候補者を推薦できませんと回答していいんですね?
課長は返答に窮して黙る他なかった。

私は、民生児童委員の役割を務めて15年目を迎えている。十分務めさせていただいた。もうそろそろ交代させていただいていい頃ではないか。他の兼任しておられる町内会長さんも同様だ。行政に「お願い」され、投げ出すわけにもいかないので引き受けている。
また、町内会長と反りが合わず嫌な思いをして民生児童委員を退任していかれる方もいる。

行政は、「お願い」という安易な方便で、住民を誤魔化し都合よく利用するのではなく、無報酬で働く「町内会長」とか「民生児童委員」といった地域社会における重要な役割を誰がどのように負担していくのか、住民と共に真剣な議論を始めなければならない。そう住民福祉課長に「お願い」した。

町内会長・民生委員の役割は、かつては地域の名士とか資産家と呼ばれるような人が務めていた。しかし、時代はとっくに変わっている。私のような普通の人間がそれらの役割を担っているのだ。

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