女房どのは、有紀さんとくるみさんが参加する将棋大会会場の片隅でいつもこんな風に娘2人の戦いをじっと見守っています。
私は、会場内をウロウロと動き回っています。我が子だけでなく、いつもの顔なじみの子供たちや知人の戦いが気になります。
ここが、私と女房どのの子どもに向かう時の相違点です。
女房どのは、我が子の勝利をひたすら願っています。念じています。祈っています。有紀さん・くるみさんとともに戦っているのです。
有紀さんとくるみさんは、1局戦い終える度に女房どののもとに帰ってきます。女房どのは母艦です。
女房どのは戦う子供たちを、ただひたむきな愛情で丸ごと受け止めています。エネルギーを十分に補充した子供たちは再び次の対局に臨んでいるのです。
女房どのの我が子に対するこのひたむきな愛があるからこそ、私は一人の人間として我が子に向かい合うことができます。
特に思春期にある子供に向かい合う時、両親のこのバランスは大変重要だと考えています。
2004年7月5日(月)記