土曜日、午前10時から地区の集会所で、五穀豊穣・地区の繁栄・家内安全を祈願する「おひまち」という神事を皆さんと共に行った。
現在、この地区に専業農家は無いが、元々は農業で生計を立てていた家がほとんどの地域だ。
コロナ禍で地区の総会や運動会等の行事は取り止めているが、信仰的な集会だけは欠くことなく開かれている。
人間の力だけではどうすることもできない、天変地異の影響を大きく受けざるを得ない農業を中心とする暮らしにおいて、神や仏に頼らざるを得なかった先人の思いが強く今に伝わっているのを感じる。
当地に移り住み、野菜作りの真似事を始めてみて、そのことが少しだけ分かるような気がする。
もっとも、神事の後に開かれていた酒席は、この2年間、開いていない。
当地のことを、もっともっと知りたいと思っているのだが、その貴重な機会が奪われているのを少々残念に思っている。