峰野裕二郎ブログ

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遼くんの全英オープン挑戦 その1

2009年07月17日 | スポーツ
「THE OPEN」・全英オープンがいよいよ始まった。
全英オープンは、マスターズ・全米オープン・全英オープン・全米プロの世界4大メジャー大会のうちの1つで、その中でも最も古い歴史を誇り、今年138回目を迎えた。
全英オープンのコースの特徴は、マスターズが開かれるオーガスタのように花が咲き乱れ小鳥がさえずるといった美しいコースではなく、寒風吹きすさぶ殺伐とした風景が広がるリンクス【海岸近くのゴルフ場】にある。

注目の17歳・石川遼選手は、初日、世界ランキング1位のタイガーウッズ選手と同じ組でのスタートとなった。
1番ホールは354ヤード・パー4のミドルホール、最初に打ったタイガー選手は、ティーショットにアイアンを用いた。弾道の低いボールだ。リンクス特有の海からの湿った強い風への対策だ。トッププロは多彩なショットを用意している。

さすがの遼くんも、1番のティーショットはアイアンを手にした。タイガー選手とは異なり、いつもの高い弾道のボールだ。

一般的には、アイアンショットは高い弾道のボールの方が望ましい。グリーンを狙う際、高い弾道だとボールを止めやすい。その分、ピンをデッドに狙いやすいのだ。
しかし、風が強い場合、高い弾道のボールは風に流される率が高くなる。したがって、全英では低い弾道の、しかも止まるボールを打てなければスコアをまとめるのが難しくなる。
さすが、タイガー・ウッズだ。

ラウンドリポーターの松岡修三さんによれば、遼くんのボールの弾道はタイガー選手の弾道の倍くらいの高さがあった。
しかし、この日は風がなかった。
強風でグリーンに立つピンがしなり、フラッグが引きちぎれんばかりというのが全英のイメージなのにだ。遼くんは、確かについている。

ツキにも味方された遼くんは、この日、アイアンが絶好調だった。ピタッ、ピタッとアイアンショットがピンにからんでいく。
2番で早速バーディを奪う。しかし、直後の3番ホール・489ヤード・パー4で初めてドライバーを手にしたものの、右の深いラフに入れてしまい、このホールをボギーとしてしまった。

結局、遼くんは18ホールを終え2アンダーの21位タイとまずまずのスタートをきった。

一方、タイガー選手は、その低い弾道のアイアンショットが不調だった。意図的に低い弾道のボールを打とうとするが故、インパクトでフェイスが若干右を向く傾向にあるのではないかと思った。いわゆる「ふかす」感じになっているようで、正確な飛距離を得られなかったようだ。
象徴的なのが16番・455ヤード・パー4のミドルホールの第2打、アイアンショットはグリーンに届かず、手前を流れるクリークに入れてしまいボギーとしてしまった。
タイガー選手は初日、1オーバーの68位タイと出遅れることとなった。

今夜のテレビ放送は夜の11時から明け方4時まで、寝不足が続くことになりそうだ。
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