峰野裕二郎ブログ

私の在り方を問う

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住民の悲鳴

2016年06月10日 | 佐々町町内会連合会長

町役場から封書によって届けられた「民生委員・児童委員の一斉改選に伴う候補者の推薦について(お願い)」に関して、それがいかに無責任な「お願い」かをついでに述べておこう。

1番目に提出書類、2番目に提出期限と続き、3番目に「候補者の要件」とあり、縷々8項目挙げられている。
(1)年齢要件は、平成28年12月1日現在で、新任の場合、原則70歳未満の方とし、再任の場合は、原則75歳未満の方
(2)社会奉仕の精神に富み、人格識見ともに高く、生活経験が豊富で、常識があり、社会福祉の活動に理解と熱意がある方
(3)その地域に居住しており、その地域の実情をよく知っているだけでなく、地域の住民が気軽に相談に行けるような方
(4)生活が安定しており、健康であって、民生委員活動に必要な時間(1週10時間以上)を割くことができる方
(5)個人の人格を尊重し、人種、信条、性別、社会的門地によって、差別的な取り扱いをすることなく職務を行うことができ、個人の生活上、精神上、肉体上の秘密を固く守ることができる方
(6)児童及び妊産婦の保護、保健その他福祉の仕事に関心をもち、児童の心理を理解し、児童に接触して指導することができ、また児童から親しみを持たれる方
(7)責任感が強く、実行力、指導力を有する方
(8)民生委員・児童委員協議会はもとより、各種の関係集会に積極的に出席し、各種行事にも率先参加する方

昨日開いた町内会の役員会の席でも、こんな人が何処にいる?との声が上がっていたが、実際のところ、この要件に適う人を見つけ出すのは至難の業だ。それを行政は、町内会に丸投げしている。
全国的に民生児童委員の定数が不足しているのは至極当然のことだろう。

私の場合、このような要件があるのを聞かされていない。もし、聞いていたならば、私は該当しないということでお断りしていたかもしれない。意図的に要件を隠して半ば強引に頼み込むような例もあり、後々のトラブルに結び付いたりしている。

行政の「お願い」で何とかなった時代は終わっている。行政のみなさんには、住民の悲鳴に耳を傾けていただきたい。


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