峰野裕二郎ブログ

私の在り方を問う

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落語家

2021年11月23日 | 暮らし
午後1時5分から放送された「令和3年度NHK新人落語大賞」を視聴しました。
東京・大阪で開かれた予選を勝ち抜いた6名による若手落語家の日本一決定戦です。

この日、最後に登場したのが大賞に輝いた桂二葉さん、演目は「天狗刺し」。

圧巻の話芸でした。最初から最後まで声を出して笑っていました。
落語を聴いて、こんなに笑ったのは本当に久しぶりのことでした。
審査員5名の採点も全て満点という文句のつけようのないものでした。

女性の大賞受賞というのは、50回を数える同大会の歴史の中でも初めてのようです。まさに快挙です。

様々な分野で女性の進出、活躍が目立ってきましたが、それぞれの道の先駆者となられた方々には大変な苦労があったのだろうと想像します。

芸能の世界も、ついこの間まで「女遊びは芸の肥やし」などと公然と語られたように男性中心の世界だったように思います。
中でも、見習い・前座・二つ目・真打からなる「身分制度」という仕組みが残っている落語界で、女性がその道を極めていくのは並大抵でない苦労が今もあるはずです。

しかし、そのような険しい道を切り開いてきたパイオニアがいて、現在では50名を超える女性落語家のみなさんが活躍しているようです。
また、三遊亭歌る多さんという女性の噺家は落語協会の理事を務めているということですから、時代は確実に変わってきているのですね。

今回の桂二葉さんの大賞受賞は、そういう先達の切り拓いてきた道の先にあるもので、その意味ではご本人は元より、女性の落語家みなさんの喜びではないかと思います。

談志さんの「芝浜」、久し振りに聴いてみたくなりました。
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