峰野裕二郎ブログ

私の在り方を問う

since 2005

2人のセンター試験

2008年01月19日 | 学校教育
センター試験始まる=入試シーズン到来、54万人挑む (時事通信) - goo ニュース

高校時代、九州大学を目指していたAくんは、部活を終え帰宅した後、食事・入浴を済ませた午後9時頃から深夜午前3時頃まで勉強していた。朝は6時に起床していたというから睡眠時間は3時間ほどだ。こんな生活を3年間も続けた。
このくらいの家庭での学習時間を確保しなければ、普通に公立中学に通い、普通に生活をしていた子供たちにとって難関大学の合格はおぼつかない。
このような日常を思春期の子供たちに強【し】いる社会は異常だ。したがってAくんはともかく、そこから脱落する子供たち、あるいはそれを拒絶する子供たちの神経は真っ当であり、そんな尋常【じんじょう】でないところからドロップアウトできないか、拒絶できない子供たちは悲惨【ひさん】だ。許容量を超えたとき彼らは壊れるしかない。

だが、真に悲惨なのは許容量を超えているにもかかわらず壊れない化け物のような子供たちが育っている私たちの社会そのものだ。
やがて彼らは社会のさまざまな組織の中枢【ちゅうすう】に巣食い、立派な妖怪【ようかい】となり今日の社会を牛耳【ぎゅうじ】っている。

望ましい人間の在り方とは、望ましい社会の在り方とはどのようなものなのか。そして、子供はどのようにして育つのか。私たちは性根【しょうね】を据【す】えて語り合うべきときにある。

今日・明日と我が家の子供たち2人がセンター試験に臨む。1人は受験生として、もう1人は係官として。
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