峰野裕二郎ブログ

私の在り方を問う

since 2005

心のガソリンスタンド

2007年05月24日 | 暮らし
先生、毎日約2時間の残業 40年ぶり実態調査 文科省(朝日新聞) - goo ニュース

女房どのは小学校の教員です。彼女の昨日の様子を記してみましょう。

朝は、午前7時頃出勤しました。帰宅したのが午後7時頃です。それから着替える暇もなく夕食の準備に取り掛かっていました。午後8時頃夕食です。食事が済んだら後片付けです。その後、くるみさんが入浴している間、食卓にパソコンを載せ、学級便りを綴【つづ】っていました。まだ、着替えていません。

午後10時になり私が居間に下りていくと、答案の採点をしていました。ようやくパジャマ姿になっていました。結局、普段着に着替えることはなかったようです。くるみさんの後に入浴したのでしょう。
採点は午後11時過ぎまで続き、それが済むと、そのまま就寝でした。朝は、朝食を作るため5時半頃起きなければなりません。このところ新聞を読む時間もとれていません。

土日も、食事時間以外はノートパソコンが食卓にずっと載ったままです。時間を見つけては画面に向かっています。
時々、保護者から電話が入ります。気になる様子の子供がいる場合は、女房どのの方から電話を入れています。

おそらく、多くの教員がこのような日常を送っているのだろうと思われます。

子供たちは、学校で先生にエネルギーをもらい元気になります。子供たちの運動量は大きいから、すぐにエネルギーを使い切ってしまいます。そこで、今度はお母さんやお父さんからエネルギーをもらわなければなりません。言わば、学校と家庭は、子供にとってのガソリンスタンドのようなものなのです。

しかし、先生やお母さんやお父さんも、自らエネルギーを作り出すのは困難です。子供たちと同じように使ったエネルギーをどこかで補給しなければなりません。
先生・お母さん・お父さんにとってのガソリンスタンドは家庭です。子供たちほどエネルギーを使いませんから、ガソリンスタンドは1ヵ所で十分です。
ただ、時には大きなエネルギーを使うこともあります。そんなときの臨時のガソリンスタンドがお母さんならば、ショッピングであり、旅行です。お父さんならば、居酒屋であり、ゴルフだったりするのでしょう。

教員に限らず、大人がエネルギーの消費と補給のバランスを欠いています。これでは子供に十分なエネルギーを補給してやることがきません。
重要な問題です。

ハナミズキとヤマボウシの緑が濃くなりました。いい木陰を作ってくれています。サツキの花が盛りです。
午前中、裏庭に洗濯物を干しに出ましたが、すでに陽射しが強くなっていました。きょうは暑くなりそうです。
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5 コメント

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Unknown (ju)
2007-05-24 20:57:44
TB有り難うございました。
親父が小学校の教員でした。 とっくに他界しました。 年をとった今、しきりに子供時代の家族のことを思いだしています。
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いい家族 (峰野裕二郎)
2007-05-24 22:29:09
juさん、ご訪問有難うございます。

そうですか、お父様が先生でしたか。
子供時代のご家族のことをしきりに思い出されるよし、きっと、仲の良い、いいご家族だったんでしょうね。
フッと、向田邦子さんの描く家族の様子が浮かびました。
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教師のご苦労 (ぶな太)
2007-05-24 22:45:25
ブログを読んで、奥様の職業である教師のご苦労がわかりました。
今NHKの「ニュースウォッチ9」を見ていたら、「都会で足りない教師 日本中から人材確保で異変」が取り上げられました。都会では教師が足りないのに、地方によっては地元で教師になりたくても、少子化の影響で採用枠が少なくて狭き門になっているそうです。
こんな市場経済主義のはびこる世の中になっていますが、それでも教師を志す若者が多いことを知って、ほっとしました。



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教師も大変!! (トリトン)
2007-05-24 23:46:30
ぶな太さん、私もニュース9の同じ番組を観ていました。
拘束だらけで、がんじがらめです。

退職校長なんぞに指導されたら、窒息してしまいます。
参ってしまいます。
片やキャリア40年の古だぬき、片や新米教師。
力と経験の差は歴然・・・・・
指導を受けながら行政にいいように染められていく・・・

峰野さんの奥様が一例ですが、他も似たようなものです。
「学級通信を毎日発行!」というのはものすごいことですよ。
極論すれば、命を削って、睡眠時間を削って、仕事をしている
ことになります。
教師の情熱が、仕事に対する使命感がそうさせてしまうのです。
教師はこんなにも努力しているのに、不都合な事実の原因を
教師の指導力不足にすり替えて、政府は強引に
教育関連3法案をごり押ししたのです。

今の教育が抱える問題を解決する一番の近道は
教師の数を増やすことです。
一人当たりの担当する子どもの人数を減らすことです。
教育先進国では、少ない人数で、子ども達に手厚い教育を
提供しています。
日本の教師は、大人数で、かつ劣悪な教育環境で
日々闘っています。

免許法改正で免許を10年ごとに更新しなければ
ならなくなります。
30時間だったでしょうか?
そのエネルギーを研修と子どものために向けることが
できたなら・・・・・
文科省の政策はデタラメです。

アベシンゾーの考える美しい国とは
「政府に物言わぬ国民を育て、弱いものを切り捨て
 アメリカの忠犬であり続け、戦争ができる国」なのでしょうか?

国民は騙されてはいけません。
でも、今の国会議員を選んだも私達国民です。
小泉劇場は国民を大いに傾けました。
「郵政民営化賛成か、反対か」の二者択一を
連呼し、終わってみれば空前の大勝!

手に入れた数の力で、与党単独採決で、十分な議論もせずに
国民の生活に直結する重要法案を次々と通す。
空恐ろしい事態だ。
恐怖政治に近い。

瀬戸内寂聴さんの「こんなに悪い時代はなかった」発言も
その通り。
当の政治家達は金にまみれ、スキャンダルにまみれ、
党利党略に走り、国民不在。
自殺者は毎年3万人を越え続けている。
格差は広がり、固定化している。
こんな国に誰がした?

教師も大人も子どもも、国民こぞって大変な時代を生きている!
返信する
志は あるか (峰野裕二郎)
2007-05-25 09:11:26
ぶな太さん、こんにちは。
純粋に教師を志す若者が多くいてほしいですね。

トリトンさん、こんにちは。
仰るとおりです。為政者の責任は極めて重いと言わざるを得ません。
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