峰野裕二郎ブログ

私の在り方を問う

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つらいけど ぼくは いきるときめた

2016年11月17日 | 学校教育

きょうの朝日新聞の2面「ひと」欄に「子供を主役にしたいじめ防止活動に取り組む小学校長」という見出しで東京都足立区立辰沼小学校校長・仲野繁さんのことが紹介されている。
仲野さんは、中学生時代、人前で何度も足払いで倒され、泣きながら家に帰っていたという。その辛い体験が校長となった仲野さんの生活指導の根っこになっているのだろう。
「多くの学校が学力向上に力を入れる中、いじめを芽で摘み、安心して過ごせる学校作りこそ学力の土台と考え、子供と向き合う」そうだ。彩理さんの通う小学校の校長は、何を中心に考え、それに沿った行動をする人なのだろうか。

一方、同じ新聞の35面には福島第一原発事故で福島県から横浜市に自主避難した中学1年生の男子生徒が深刻ないじめを受けていた問題が取り上げられている。
男子生徒自身が勇気を出して公開した手記によると「ばいきんあつかいされて、ほうしゃのうだとおもっていつもつらかった。福島の人はいじめられるとおもった。なにもていこうできなかった」「いままでなんかいも死のうとおもった。でも、しんさいでいっぱい死んだからつらいけどぼくはいきるときめた」などと心境が綴られている。

市教委の第三者委員会の報告書によると、男子生徒は小学校3年の6~10月に不登校になる。登校再開後もいじめがあった。多額の金品のやり取りがあった小学5年の5月末から再び不登校に。
保護者は学校に相談。学校は金品のやり取りについて、他の児童の保護者からの情報で把握したが、いじめと判断しなかった。
保護者は同年11月から市教委にも相談。いじめ防止対策推進法に基づく重大事態としての調査を求めた。市教委は今年1月になって第三者委員会を立ち上げたという。男子生徒の代理弁護人は「学校も市教委も深刻な被害の疑いを把握しながら長期間放置した」と批判している。
この小学校の校長は、教員として何を中心に据えて生きてこられたのだろう。あまりにも酷い。教育が死んでいる。

いじめで子供たちが自ら命を落とす事件が毎日のように報道されている。学校は、子供たちの魂や命を救ってくれるところではないのか。

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