峰野裕二郎ブログ

私の在り方を問う

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通り過ぎる季節の中で

2006年09月13日 | 民生児童委員
午後から佐々町民生児童委員協議会の定例会に出席しました。きょうは教育長・町内の小中学校長との懇談会でした。各校長先生のお話では新学期、特に変わったこともなく、落ち着いて学習しているとのお話でした。
その中で、軽度発達障害の子供たちに対する具体的な支援が制度として始まったことを知りました。

校長先生たちとの懇談会の後は、県の福祉事務所の方々のお話です。こちらはいくつかの深刻な事例を通して、支援・ネットワークがどうあるべきか考えさせられました。
予定の時間を超えて、午後4時過ぎに定例会は終了しました。

長月も中旬に入り、すっかり涼しくなってきました。あれほど暑かった日々がまるでうそのようです。

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2 コメント

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軽度発達障害の支援はこれから・・・ (トリトン)
2006-09-18 20:11:05
軽度発達障害の子どもたちへの支援は、

今制度が動き出したばかりです。

整備や内容はこれからです。



私もコーディネーターだし、町の就学指導委員会の

メンバーでもあります。



支援を受けるべき子ども達が予算不足という理由で

適切な支援を受けられていない事例がごまんとあります。



日々頭を痛めている問題でもあります。

必要なのは、予算の配分と教師の研修です!
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問われる教師の資質 (峰野裕二郎)
2006-09-20 03:50:06
佐々中学校で夏休み明けの9月4日・5日に行われた実力テストの結果が度数分布表に表してありました。

いずれの教科も100点満点で階級は、0~29・30~39・40~49・50~59・60~69・70~79・80~89・90~100の8区間です。

数学を見ると、最も多いのが0点から29点までの間で161人中59人もいます。この区間だけで全体の、およそ37%を占めていることになります。

英語も同様で0~29が40人もいます。数学よりも各階級に度数がばらけてはいますが、次に多い度数が30~39の22人ですから、いかに低得点の子供が多いかがお分かりいただけるでしょう。

5科目総合500点満点でも最も度数が多いのがやはり一番下の階級0~149で31人もいます。

定期テストでも、この傾向は変わりません。これは単に学力の2極分化というよりも、意欲の2極分化であり、学習への構えの2極分化だと私は捉えています。

多くの子供たちが学ぶことから、学校から撤退しています。たしかに、それは昔からあることです。しかし、大きく異なるところがあります。それは、現代の子供たちが深い傷を負っているという点です。

たしかに、ADHD(注意欠陥・多動性障害)・LD(学習障害)・アスペルガー症候群(高機能自閉症)など、いわゆる軽度発達障害の子供たちに対する支援は大切です。

しかし、その子供たちと同様に支援を必要としている子供たちが大勢いることが問題です。

たとえ、注意欠陥・多動性障害の子供であっても、就学時から丁寧で適切な指導さえあれば、長じて普通の生活をすることになんら支障をきたすことなどないとの専門家の報告があります。逆に、注意力散漫【さんまん】で少しも落ち着きのない子供が不適切な指導を受ければ、社会に適応できない人間になってしまうことなど容易に想像できます。場合によっては、反社会的な人間にさえなるのです。

注意欠陥・多動性障害の子供と注意力不足で落ち着きのない子供への対応は基本的に同じであるはずです。

注意力が乏しく、机にじっと座って学業に集中できない普通の子供たちが、丁寧で適切な指導を受けられず進級を重ねているとすれば、軽度発達障害の子供たちへの支援など、おぼつかないことです。
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