峰野裕二郎ブログ

私の在り方を問う

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心の病

2008年04月10日 | 学校教育
『心の病』 「国家公務員 長期病欠の63%」の見出しで人事院の調査がきょうの新聞に発表されていた。

それによると、2006年度に病気やけがで1ヶ月以上休んだ国家公務員は6,105人にのぼり、このうちの63%がうつ病などの「心の病」が原因だったという。
年代別で見ると、長期病欠者に占める心の病気の割合は20代で81%、30代が73%、40代が66%と若年層ほど高い傾向が顕著に表れている。

全体の職員数が年々減少しているため、長期病欠者の総数は年々減少しているが、逆に心の病に倒れる人たちの数・割合共に大幅に上昇している。それも前途ある若者にその傾向が強く表れているのに心を痛める。

教育社会学者の本田由紀さんは、学生時代を優等生として勉学に打ち込んだ。しかし、そこで得た知識が学校の外の社会では全く通用しないことに絶望する。その時、これまでの勉強が膨大な無意味なものでしかなかったことに気付く。
テレビ「爆笑問題のニッポンの教養」の中で、大田さんにあおられた本田さんはそう述懐した。

大切なものを犠牲にして打ち込んだ勉強が膨大な無意味なものだったことに気付いた者は、やっとの思いでつかんだ地位を利用して、その空虚な心の内を金や物で埋めることで精神のバランスを保とうとするのだろう。そして、それができないものは心の病に倒れるほかないのかもしれない。
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