有紀さんは、中学の1年生の時から毎年8月の2・3・4日を天童で過ごしてきました。中学生の将棋の全国大会に参加するためです。
初めて参加した中学1年生でベスト8、中学2年生の昨年は第3位と着実に実績を上げてきているだけに今年は心中期するものがあったと思います。ところが、結果は周囲も驚くまさかの予選敗退。
敗退が決まった試合直後、有紀さんは私のもとに来て泣きました。
彼女が将棋の試合に負けて涙を見せたのは2度目です。
1度目は将棋を始めて間もない小学6年生の時、小学生名人戦の県予選において全勝同士で妹のくるみさんとぶつかり、負けたときでした。その時も、まさかと思われた結果でした。
ひょんなことから始めた将棋、面白くてたまらないということもなく、夢中になることもなく、だからといって嫌だということもなく、何となく続けてきた将棋、中学生になってからの将棋への関わりは唯一、この中学選抜だけでした。
さて、これから有紀さんの中で将棋はどのような位置を占めていくのでしょう。
2004年8月6日(金)記
自分の努力と周囲からの期待等々、色々なものを背負って出た涙だったのでしょうか。
妹さんとの決勝は勝って当たり前の状況は辛かったものとお察しします。
私の息子達は負けず嫌いでよく涙を流します。周りの方々は負けず嫌いは教えることができないとおっしゃっており、かの藤井聡太さんも負けず嫌いなので、人間を成長させてくれる資質なのかなぁと静観しています。
子育てについて、裕二郎さんに色々とお話しをお伺いしたいですが、失礼ながら福岡にお越しの際に一献いかがですか?