世界中で話題の圭介になった。水を得た魚のように、そして以前からミランにいたかのようにプレーをしている。たしかにすごい と思う。でも、なぜか覚めていくものがある。自信に満ちた圭介。完成品になったようだ。でも、個人的な好みからすると、荒削りのちょっと不安をもっていた頃の圭介がいいような気がする。どこかになにか欠けているという魅力があった。人とは我がままなものだと思うが、どうも完成されたようなものは私はダメらしい。おしゃれもそうだ という人がいた。知らない人も多いかもしれないが、ダンディの代名詞のような岡田真澄は、靴下をわざと?右左違うもの履いていたり、穴のあいていたものを履いていたという。急いで会いに飛んできてセーターを裏返しに着てきた男は、やはり愛すべき男のように思う。圭介も真丸いメガネでもかけてみたらどうだろうか。
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