夕暮れが早くなり、仕事から帰る頃はだいぶ暗くなりました。高齢者暴走族で?急いで家路についます(大丈夫です、ボロチャリなので)やはり、あきはどことなくさびしいです。
大家さんの所へ届け物で行くと、ぺリ(飼い犬)が喜ぶこと喜ぶこと。「よく慣れたわねぇ」と大家さんのお姉さん。犬、猫、子供にはもてる・・・。新之助という猫もいます。気高い猫です。2年前くらいでしょうか、大事にしていた猫が車にはねられてなくなったのは。お姉さんのほうペットロスでしたが、大家さんのKさんは「あれこれ言っても仕方ない」とさばさばしていたそうです。「あの子は医者だから平気かもしれないけど・・・」とお姉さんは言いました。今日、お聞きする話では「もう、よその家には言えないけれど、あの時2週間もすると新しい猫を買ってきたのよ。ペットロスなんてないのよね」と。
いや、そうではない気がしました。Kさんは、お姉さんよりずっとつらく悲しかったのでは?早くその空間を埋めたかったのでは・・・。埋めずにいられなかったのでは。
朝、ニュースを聞いていると、速報で「大谷翔平選手の手術、無事成功」が流れてきました。ああ、やっぱり手術を・・・。それにしても、手術まで、なんと完璧なのでしょうか!ロッカーの荷物を全部整理して、そのあとファンの前に姿を見せて、ベンチで応援して、そして、黙ってゆくへ不明になり、今日のニュース!ただ好きな野球(二刀流で)を続けるための選択とか。
でも、おばあさんはどこかやりきれないのです。そこまでしなくても・・・。あなたにだって人並みの悩みもあるでしょうに。それが大谷選手なのだと思っても・・・。
秋の夕暮れ。やり切ってしまうことがいいのだろうか。残されたものには、なんともいえぬ気持ちが残ります。