朝夕はすっかり涼しい。夏ものをしまって秋ものをださないとならなくなった。季節の移ろいが早くなる。実家に帰ると母があちこちに写真を飾っている。そんななかに私の三歳の時の写真があった。父の縫ってくれたであろうケープのついた赤いオーバー。かわいい飾りのついた赤い靴。そして赤いベレー帽。こんなに大事に育ててくれていたのだなぁ と思う。「赤いベレーは想いの深さ」というセリフが向田邦子の『幸福』にあった。向田は愛の深さを愛し合う同士には見えないものが見えるというような手法でよく描くことがある。本来ならその場にいないから見えるはずのない、知るはずのないことを相手を愛している人には見えるということだ。想いが通じていると不思議にわかることがある。気持ちが文字からでも、いや何もなくてもわかることがある。。信じられないようなことが起こることがある。人には理屈では起こらないような不思議なことに出会うことがある。やはり、それは想いの深さなのだろうか。
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