針箱の中から、少し毛糸が出てきました。ああ、きっとあのマフラーの残り糸・・・。でも、こんな色でしたかしら?もうすこしグレーのような気がするのですが・・・。あれから編み物はしていません。あの『こころのマフラー』から・・・。
今日は、前からしたいと思っていたランチマットと洗面所の窓の小さなカーテンを作ります。ボサノバの軽いリズムのジャズを聞きながら始めましたが、今度は落ち着かなくなりました。お針仕事には向かないのかしらとアンドレ・キャニオンにしましたが、これはどこか哀愁が漂います。小椋佳では同じところをぐるぐるしているようだし、安全地帯では胸が痛いし・・・。お針仕事に合う音楽は何なのでしょうか。
そのうち、ジェットストリームが始まりました。この音楽を聞きながら、勉強をしていた時代。遅くまでラジオを聞いて学校に出かけても、そうつらくなかったですね。いや、授業中に睡眠をカバーしていたのでしょう。17歳くらいから22歳くらいまではこんなラジオの時代でした。
今聞くと、ジェットストリームのナレーションはなんと美しい言葉の煌めきなのでしょうか。城達也さんが読むその言葉が心にとけ込んでロマンチックは気持ちになります。
一緒に行ったコンサートは、特に約束もせず、切符を送るだけでした。席についていると、手をあげて近づいてくる彼の姿がありました。一度も来ないことはなかった彼でした。仕事もあったでしょうに・・・。
今はまたロマンチックな気持ちで残り毛糸を見ています。あの人は今日はお仕事。彼も、ジェットストリームを聞いて大学時代勉強をしていたと言っていました。その美しいメロディーのようにいつも純粋でうつくしい物語でありたいです。
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