ごミサも中止になり、陶芸教室に大作(大きな作品)作りに出かけた。まず、粘土で直径30センチの筒を作っている。高さも30センチくらいにするのだが、2時間で15センチくらいしか積めない。「自分でやってみます」といってしまった意地でやるしかない。2時間の格闘で疲れた!
昨夜は、久しぶりにドラマを見て泣いた。綾瀬はるか主演のNHKの震災特集ドラマ「あなたのそばで明日が笑う」だ。石巻市を舞台にした、津波で行方不明になった夫を待ち続ける妻と石巻にやってきた震災を知らない建築士とが心を通わせ一緒に歩み続けるドラマだった。途中から涙が出てきた。なぜだかわからないが、ある日突然、隣にいた人がいなくなるという悲しみ(喪失感)を感じたからだろう。ある日突然でなくても、隣にいた人が還らぬ人となってしまうという想いで胸がいっぱいになった。
「後ろを向くことで、前に進んでいっちゃだめなのかな」と夫の死を受け入れられない妻は言う。建築士の(彼女の依頼で昔営業していたような本屋さんを設計する)彼は「区切りなんてないんですよ、どこからどこまでが過去で、どこからが今だなんて。」と。
建築士は熊本での古民家の復元の仕事を断って石巻に留まるという。「どこにいても心はそばにいることはできるわ。熊本に行ってお仕事をして、時々戻ってきて」と妻は言う。彼女を取り巻く人たちのあたたかい心遣いに涙して、前を向いて歩きだす彼女の姿にさらに涙した。
泣きたかったのかな。いや、何かが見えたのだ。見えなかったなにかが。10年か・・・。心の中に亡き夫はいてもだれかがそばにいてくれれば「明日が笑う」のだろう。
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