のりぞうのほほんのんびりバンザイ

あわてない、あわてない。ひとやすみ、ひとやすみ。

パッチギ!

2005年01月21日 18時39分45秒 | 映画鑑賞
◆ストーリ
1968年、京都。
高校2年生の康介は、担任から神前サッカーの試合を
申し込みに行くようにいわれる。
相手は普段から敵対している朝鮮高校。
恐る恐る朝鮮高校を訪れた康介は、音楽室でフルートを吹く少女に
一目ぼれしてしまう。彼女の名はキョンジャ。なんとキョンジャは
朝鮮高校の番長アンソンの妹だった。恋心が止まらない康介。
国籍の違いに戸惑いながらも、康介は彼女の吹いていた曲
「イムジン河」をギターで練習し始める。

◆感想
フォーククルセダーズの歌は以前から大好きです。
・・・というと、大抵の人からは
「一体、いくつなのよ?!」
と惹かれますが、地味な名曲が多いグループだと思うのです。
だから、映画の予告編で彼らの歌が聞こえてきたときは大興奮!
きゃー☆フォーククルセダーズよー☆

彼らの優しい歌声がこの映画を暖かく包み込んでます。

しかし、映画は深く考えさせられる重いものでした。
この時代の空気に、在日朝鮮人の方々の歴史に
私がいかに無知だったかを気付かせてくれました。
思わず襟を正して映画を見たのりぞう。

告白します。
のりぞうは今まで在日の方々を
留学生と同じ感覚で見ていました。
差別があったらしい、と知ってはいたものの
その差別がどういったものなのか、どれほどの辛さなのか
詳しいことは何も知らずに生きてました。

「おまえはしらんだろ。あのトンネルがどうやってできたか。
 あの皇居が誰に作られたか。関係ないと思ってるだろ。」
主人公に投げかけられた問いが私に深く突き刺さりました。
だって、本当に知りませんでしたから。

多すぎる暴力シーンに少しうんざりしましたが
それでも見てよかった、としみじみ思った作品。
こういう作品を学校の授業でぜひ使ってほしいものです。