4.百万長者の初恋/2006年韓国
■監督:キム・テギュン
■ストーリ
祖父が残した莫大な遺産を継ぐはずだった、わがまま放題の
財閥三世ジェギョン(ヒョンビン)。しかし、相続のために
「ある田舎の高校」を卒業しなければいけない。
仕方なく転校したものの、いかにも田舎っぽい同級生ばかりで
うんざりするジェギョン。しかし、いつしか天真爛漫な
学級委員ウナン(イ・ヨニ)に徐々に惹かれあっていく。
遺産よりも大切なものに気づいたジェギョンだったが、
ウナンには胸をときめかせることさえも危険な恐ろしい病の影が
忍び寄っていた。
■感想 ☆☆☆*
あらすじを少し読んだだけで、「お定まりの韓国映画」だと
分かる映画。その予測は、ラストまで裏切られることはない。
「いかにも」なストーリ展開と結末に若干、うんざりする。
しかし、それでもこの映画に魅力を感じる理由は、
主役ふたりの天性の魅力と、「アイドル映画」というには
美しい映像の美しさだと思う。
とにかく主役二人の表情が素敵だ。特にヒロインを演じた
イ・ヨニの弾けるような幸せそうな笑顔と、幸せなのに
悲しいとでもいうような二面性を感じる儚げな微笑みは見事。
前半では、ウナンがクラスメイトと楽しく過ごしている様子で
でヒロインの天真爛漫な魅力を思う存分伝えている。
傲慢でワガママなジェギョンにも、ウナンは躊躇せずに
言いたいことをはっきりと言うため、すぐにぶつかりあうふたり。
ぶつかり合いながらも徐々にウナンに惹かれていく様子を
ヒョンビンが丁寧に演じていて、その王道の「初恋」ぶりに
見ていて気恥ずかしさを覚えた。
気恥ずかしくて、照れくさいけれど、懐かしいし、微笑ましい。
だからこそ、ラストの「お決まり」が辛くて、辛いからこそ
「お決まり」が「安易な展開」のように思えた。そういった
「安易な展開」にしてほしくない、と願ってしまうほど、
ふたりが魅力的だった。
中盤、思いを伝え合った二人が「二人で過ごす最後の時間かも
しれない秋」を思う存分に楽しんでいる映像が挿入される。
秋のプロモーション映像のようなその場面の美しさは見事。
映画を見終わった後も、黄金の風景は主役ふたりの笑顔と共に
しばらく目から焼きついて離れない。
■監督:キム・テギュン
■ストーリ
祖父が残した莫大な遺産を継ぐはずだった、わがまま放題の
財閥三世ジェギョン(ヒョンビン)。しかし、相続のために
「ある田舎の高校」を卒業しなければいけない。
仕方なく転校したものの、いかにも田舎っぽい同級生ばかりで
うんざりするジェギョン。しかし、いつしか天真爛漫な
学級委員ウナン(イ・ヨニ)に徐々に惹かれあっていく。
遺産よりも大切なものに気づいたジェギョンだったが、
ウナンには胸をときめかせることさえも危険な恐ろしい病の影が
忍び寄っていた。
■感想 ☆☆☆*
あらすじを少し読んだだけで、「お定まりの韓国映画」だと
分かる映画。その予測は、ラストまで裏切られることはない。
「いかにも」なストーリ展開と結末に若干、うんざりする。
しかし、それでもこの映画に魅力を感じる理由は、
主役ふたりの天性の魅力と、「アイドル映画」というには
美しい映像の美しさだと思う。
とにかく主役二人の表情が素敵だ。特にヒロインを演じた
イ・ヨニの弾けるような幸せそうな笑顔と、幸せなのに
悲しいとでもいうような二面性を感じる儚げな微笑みは見事。
前半では、ウナンがクラスメイトと楽しく過ごしている様子で
でヒロインの天真爛漫な魅力を思う存分伝えている。
傲慢でワガママなジェギョンにも、ウナンは躊躇せずに
言いたいことをはっきりと言うため、すぐにぶつかりあうふたり。
ぶつかり合いながらも徐々にウナンに惹かれていく様子を
ヒョンビンが丁寧に演じていて、その王道の「初恋」ぶりに
見ていて気恥ずかしさを覚えた。
気恥ずかしくて、照れくさいけれど、懐かしいし、微笑ましい。
だからこそ、ラストの「お決まり」が辛くて、辛いからこそ
「お決まり」が「安易な展開」のように思えた。そういった
「安易な展開」にしてほしくない、と願ってしまうほど、
ふたりが魅力的だった。
中盤、思いを伝え合った二人が「二人で過ごす最後の時間かも
しれない秋」を思う存分に楽しんでいる映像が挿入される。
秋のプロモーション映像のようなその場面の美しさは見事。
映画を見終わった後も、黄金の風景は主役ふたりの笑顔と共に
しばらく目から焼きついて離れない。