のりぞうのほほんのんびりバンザイ

あわてない、あわてない。ひとやすみ、ひとやすみ。

天空の蜂/東野圭吾

2008年08月16日 23時38分15秒 | 読書歴
59.天空の蜂/東野圭吾
■ストーリ
 「爆発物を積載した超大型ヘリを高速増殖炉に墜落させる。
  それを防ぎたければ日本中の原発を即刻使用不能にせよ」
 「天空の蜂」と名乗る犯人が仕組んだ恐るべき犯行。超大型ヘリは
 すでに原子炉上空千数百メートルでホバリングを始めていた。
 だが犯人にも誤算があった。コンピュータによって遠隔操作される
 ヘリ内部には、子供が閉じこめられていたのだ。
 原発が、子供が、日本が危ない!!

■感想 ☆☆
 さすが東野さん!と言いたくなる理系っぷり。
 根っからの文系だった私には、かなり辛い描写が続いたが、
 それでも読み進めることができたのは、この作品が原子力発電の
 理論だけではなく、その現状、メリットとデメリットまで
 あますことなく、きちんと描いてくれていたからだと思う。

 安易に原子力発電に反対している内容ではない。けれども、その
 危険、抱える問題、これから起こりうる問題をしっかりと
 描き出している。 その上で、原子力発電が今の日本、そして
 これからの日本ににどれだけ必要か、も省くことなく描かれている。
 すごくフェアな本だと思った。

 私自身がこの作品に描かれている無責任な国民だったため
 この作品で描かれていたことは、何一つ知らなかった。この
 作品内の情報をほとんど知らなかった。この作品をきっかけに、
 原子力発電について、発電所周辺の地域について、調べてみたい。
 そう思えたことがこの作品を読破できた際の一番の収穫だと思う。

哀愁的東京/重松清

2008年08月16日 23時19分10秒 | 読書歴
58.哀愁的東京/重松清
■ストーリ
 進藤宏。40歳。新作が描けなくなった絵本作家。
 フリーライターの仕事で生計を立てる進藤は、様々な人に出会う。
 破滅の時を目前にした起業家、閉園する遊園地のピエロ、人気の
 ピークを過ぎたアイドル歌手、生の実感をなくしたエリート社員。
 進藤はスケッチをつづける。時が流れることの哀しみを噛みしめ、
 東京という街が織りなすドラマを見つめる。
 「今日」の哀しさから始まる「明日」の光を描く連作長編。

■感想 ☆☆☆
 トンネルから抜けられないでいる中年男性を描かせたら一番
 なのではないかと勝手に思っているのが重松さんだ。荻原さんも
 同じように「うまくいかない中年男性」を魅力的に描いて
 くれるけれども、どこかコミカル。どん底というわけではない
 人を明るく描いてくれる。重松さんの作品の主人公は、たいてい
 トンネルの暗闇の中にいる。光が見えないわけではないし、
 おそらく出口はあちら、というような漠然とした方向は
 見えている。けれども、足が動かない。前に進めない。
 そういった主人公が多い気がする。

 本作品の主人公も同様のタイプだ。彼はそんな自分自身を自虐的に
 見つめ続ける。どうすればいいのか分かっているのに、前進でき
 ないまま、似たような境遇の人たちをも見つめ続ける。
 その視線は、決して暖かくはない。けれども、冷たくもない。
 ただ、現実をそのまま写し取る。その彼の視線こそが、私の
 イメージする「東京」で、タイトルと見事に結びついた。

 表紙のイラストも見事。ゴリラ(のような生き物)の哀愁漂う
 まなざしが作品と調和している。

負けず嫌い

2008年08月16日 12時16分59秒 | 日常生活
送り盆のお墓参りでは、コントか!?と言いたくなるぐらい激しい雨に見舞われました。
「少しおさまったんやない?」
と祖母が言った途端、更に強まる雨足。

わかった、わかった。
あんたたちの力はよーく分かったから!
侮ってなんかないから!
せめて車内から外が見えるぐらいの豪雨にして!

と、雨に完全ギブアップを宣言した昨日。
本日の博多は昨日の小倉以上の豪雨です。

昨日、あれだけはっきりとギブアップしてみせたのに。
まだ力を見せつけるつもりかい。
どんだけ、自己顕示欲豊富なんだい。
と、力なく空模様を呪いつつ、傘の購入を検討中。
でも、ここで傘を買ってしまうと、本当に「負けた」みたいですごく悔しい。

必要ないところで負けず嫌いを発揮して、
ただ今のワタクシは雨と真剣勝負中。

日本の夏

2008年08月16日 11時49分42秒 | 日常生活
今年の夏も、無事に盆踊りに参加できました。
今年は親族恒例のバーベキュー大会をうっかりすっぽかしてしまったため
いつもとは違う場所での参加です。

墓地での盆踊り。

おぉー!
いつも以上に由緒正しい感じの盆踊り。
墓地に響き渡るおじさま、おばさまがたの生歌。
毎年毎年、同じ歌なので、聞き馴染みのあるメロディで
参加者たちも口ずさみながら踊ります。

いろんな盆踊りに参加しているけど
やっぱりここの踊りが一番、好きだー!

大満足で祖父の家に戻り、帰り支度をしていると
従姉妹から呆れられました。
「せっかく来たと思ったのに、おらんけん、びっくりしたよ。
 盆踊りに行ったんやって?
 そこまで一生懸命に行く前にさー。
 私たちに会いに来るとかさぁ。」

・・・うん。本当にその通り。
来週また来るからね。
来週はもう少しゆっくり来るからね。

来週は祖父の家の裏にあるお地蔵様の傍で盆踊りです。
来週は盆踊りにもゆっくり参加する予定。