のりぞうのほほんのんびりバンザイ

あわてない、あわてない。ひとやすみ、ひとやすみ。

砂の城の殺人/谷原秋桜子

2008年10月04日 11時20分36秒 | 読書歴
79.砂の城の殺人/谷原秋桜子
■ストーリ
 行方不明の父親を捜すため、倉西美波はアルバイトに励んでいる。
 冬休み目前、今度は廃墟専門カメラマンの撮影助手を務めることになった。
 しかし、向かった先でミイラ化した死体を発見!
 しかもそれは、長年行方が知れなかった雇い主の母親らしい。
 この発見を契機に、崩れ落ちそうな廃墟で、次々と人が死んでいく。

■感想 ☆*
 本格派ミステリ、です。
 由緒正しいミステリ「雪山山荘もの」です。
 しかし、読みながらつくづく、私が推理小説に興味をひかれる部分は
 「謎解き」でも「トリック」でもなく、その事件が起こるまでに
 いたった拝啓、殺人が起こった理由、「動機」なんだな、と
 実感いたしました。

 正直、途中、飛ばし読みした部分が何箇所か。
 どうしても「本格ミステリ」になればなるほど、説明部分が
 冗長になってしまうようです。
 そして、第1弾と同じく、ヒロインの事件への対応や行動に、
 かなりイライラさせられます。お友達のさばさば具合、べらんめい
 口調の江戸っ子っぷりは、かなり好きなんだけどな。

天使が開けた密室/谷原秋桜子

2008年10月04日 11時17分57秒 | 読書歴
78.天使が開けた密室/谷原秋桜子
■ストーリ
 倉西美波は行方不明の父親を捜すために海外へ行こうと、アルバイトに
 励んでいる女子高生。そのバイト先で高額の借金を負うハメになり
 困惑していたところ、「寝ているだけで一晩五千円」というバイトが
 舞い込んだ。喜び勇んで引き受けた美波だが、殺人事件に巻き込まれて
 しまう。怖がりだけど、一途で健気な美波が奮闘するが・・・。

■感想 ☆☆
 赤川次郎の女子高生三人組が活躍する「悪魔」シリーズを思い出しながら
 読み終えた。「悪魔」シリーズは、天真爛漫で体力勝負の元気な主人公と
 文武両道で美人、かつお嬢様の友人、そして明るく食欲旺盛で演技力
 抜群のもうひとりの友人、三人が事件に巻き込まれ、活躍するシリーズだ。

 基本的な構成は、このシリーズとほとんど変わらない。
 美人で品があるお嬢様、運動神経抜群で江戸っ子気質のスポーティ美少女
 そして主人公の三人が事件に巻き込まれ、謎を解こうと右往左往する。
 ただ、主人公の性格がまったく違う。
 こちらのヒロインは、気が弱くひっこみ思案、要領悪く不器用なのだ。
 アルバイト先でも失敗ばかり。事件が起こっても不思議がるばかりで
 あまり解決しようという意欲は感じられない。

 そこで出てくるのが隣に住んでいるひきこもり大学生。
 ものすごくかっこいいのに自分のことに無頓着で、ぶっきらぼうな口調
 の彼が事件の様相をヒロインたちから聞いて、解決する。
 この作品は、安楽椅子探偵ものなのだ。

 普段は、安楽椅子探偵もの、決して嫌いではないし、むしろ好きなほう
 なのだが、今回の作品は、あまりにも主人公があたふたしているだけで
 ちょっぴりイライラしながら読み終えてしまった。友人ふたりとの
 やりとりはテンポよくて面白いのに。ちょっと残念。

やじ馬気質

2008年10月04日 11時01分42秒 | 日常生活
ここ最近のうちの部署の方々の口癖は
「会社生活というものは、何が起こるかわからない。」

おやおやおや、という感じで
色々なことに巻き込まれた2週間。

あわただしくて「のほほん」なんて言ってられませんでした。
仕事終わったら、逃げるように会社を出ていました。
・・・第三者視点では、いつも通りですが。

隣で巻き込まれている先輩を横目に
「どうぞ、ワタクシは巻き込まれませんように!!」
と祈る思いで自分の業務に集中しているふりをしていました。
巻き込まれた先輩に
「これ、あなたにまわすから。」
と言われても、
「いえいえ、そのお仕事は先輩にしかできません。
 ワタクシのような若輩者には無理でございます。」
と普段滅多に使わないような言葉を総動員して
一生懸命断っていました。
でもって、天罰のように自分も他の地点で
しかも、「え?!まさかこんなところに?!」
というようなびっくりポイントで穴に落ちてました。

・・・ん?
どれもこれも「いつもどおり」の感が否めませんが。
でも、なんとなく
「会社生活って何が起こるか分からない。」
と心底、実感している今日この頃。
気持ちだけあわただしい様な気がしないでもない今日この頃です。

でも、この「何が起こるかわからない」ぶりが
思いのほか面白い今日この頃でもあります。
巻き込まれている最中は
「面白い」なんて思う余裕は、まったくありませんが
すべて終わった後に思い返したり
これから起こるかもしれないことを予想したりするたびに
わくわくしています。

ま、わくわくで不安を消そうともしているんですけどね。

色々とびくびくしつつ、
でも一晩寝るとそのびくびくをすっかり忘れて
事態を面白がってしまうという救いようのない楽天ぶりを
いかんなく発揮中です。