のりぞうのほほんのんびりバンザイ

あわてない、あわてない。ひとやすみ、ひとやすみ。

バレリーナの小さな恋/L・ヒル

2009年10月17日 22時18分05秒 | 読書歴
90.バレリーナの小さな恋/L・ヒル

■感想 ☆☆☆☆*
 「小学館」の「小学○年生」シリーズを楽しんでいた私は、
 「まりちゃん」シリーズで「バレエをしている女の子」に憧れた。
 習いたいとまでは思わなかったけれど、バレエをしている女の子が
 主役の物語を見つけると必ず手に取っていたし、飽きることなく、
 頻繁に読み返していた。おそらくバレリーナの衣装やバレリーナ
 特有の優雅な動きが私の中に眠っているオンナノコ心を惹きつけて
 やまないのだと思う。

 この「バレリーナの小さな恋」は「ピンクのバレエシューズ」の続編。
 「ピンクのバレエシューズ」で、イギリスの片田舎にある親戚の家に
 ひきとられたヒロインは、その環境に負けず、独学でバレエの練習を
 続ける。彼女は豊かな自然に感受性を刺激し、バレエの才能も飛躍的に
 伸ばし、有名なバレエ学校への入学試験に合格する。
 ここまでが「ピンクのバレエシューズ」。

 続編にあたるこの話で、彼女は入学したバレエ学校で厳しいレッスン
 を受け始める。勿論、お約束のようにライバルが現れるし、
 嫌がらせも受ける。
 けれど、持ち前の勘の良さと感受性の強さで、めきめきと頭角を現し
 バレエ団への入団を許され、プリマとして認められていく。
 児童小説なので、話は短い。その短い話の中でヒロインが成功して
 いくので気持ちよく読み進められる。その結果、疲れた時などに
 つい手を伸ばしてしまう1冊になっているのだと思う。
 
 ヒロインはどんな状況でもめげることなくバレエに向かい続ける
 強さとバレエへのゆるぎない愛情を持っている。
 けれど、悲壮感を漂わせてはおらず、どこか無理をしているような
 印象もない。「なにくそ!」といったがむしゃらさもない。
 彼女は肩肘をはらず、自然体で過ごしている。だからこそ、そして
 悲壮感を漂わせることなく、軽やかにバレエに向かっているからこそ、
 私は彼女に憧れ続けているのだと思う。

小公女/バーネット

2009年10月17日 22時07分15秒 | 読書歴
89.小公女/バーネット
■ストーリ
 19世紀のイギリス。裕福だが母のいない家庭に育ったセーラ・
 クルーは、実業家でもある父親・クルー大尉の仕事の都合で
 イギリスのロンドンにあるミンチン女子学院に入学。寄宿舎で
 生活することになる。特別待遇となった心優しいセーラは、友人にも
 恵まれ、幸せな生活を送る。
 しかし、11歳の誕生日に、父親の訃報と事業破綻の知らせが
 セーラの元に届き、生活が一転し、屋根裏部屋に住まわせられ、
 女中奉公までさせられるようになる。貧しい暮らしの中でも、
 “公女様(プリンセス)のつもり”で、優しさを失わずに暮らすセーラ。
 ある日、隣の家にインドから富豪が引っ越してきて・・・。

■感想 ☆☆☆
 物心つくずっと前から「ハウス名作劇場」を見て育った(らしい)私は、
 この「小公女」を夕食時に見ていて、いきなり大号泣し、両親を
 びっくりさせたことがある。セイラとエミリー(フランス人形の形を
 したお友達)が羨ましかったし、その影響で、大きくなってもしつこく
 人形遊びをし続けていた。
 それぐらい愛着のある作品で、所有している文庫本の表紙は勿論、
 「ハウス名作劇場」のセイラがイラストで描かれているものである。
 (古本屋でこのイラストを見つけた瞬間、
  手にとってレジに向かってたっけ。)

 というわけで、割と定期的に読み返している作品。
 小さい頃は、読むたびに
 「セイラって、なんて健気なんだろう。」とか
 「セイラって、なんて偉いんだろう。」とか
 「セイラって、なんてかわいいんだろう。」とか思っていたけれど
 今、読み返すと、セイラの印象は以前と少し異なる気がする。

 ・・・もっとも、最後の感想に限らず、私のセイラに対する印象は
 小説というよりもアニメによって築かれた部分が多いわけですが。

 今、読み返すと、セイラは割と強情で、「健気」という感じではない。
 急激に変わった状況に耐え忍んでもおらず、どちらかというと、
 運命に立ち向かい、その状況の中で、負けまいと雄々しく戦っている
 女の子である。
 勿論、優しさも持ち合わせてはいる。けれど、それは先天的なもの
 ではなく、どちらかというと、彼女自身が自分の描いている理想像に
 追いつこうと考えた結果、養った「優しさ」のような印象を受けた。
 彼女はプライドを持って生きているし、プライドを持って理想を
 追い続けている。だから、プライドを傷つける人は許さないし、
 プライドがあるからこそ、無意識に人を見下している部分がある
 ような気がするのだ。
 ただ、それは、この作品が書かれた時代を考えるとしょうがない
 部分も大きいのだと思う。この時代には、確かに「階級差」があった
 のだろうし、その中でセイラは「上に立つもの」だった。
 「階級差がある状態」が普通で、その状態に疑問を挟む余地も
 なかったのだろうと思う。

 最後までアニメとの違和感を抱き続けたものの、その「階級差が
 ある状態」の中で、セイラが自分にできることを考え続ける姿、
 自分に与えられた特権に甘えず、自分自身とその階級を別に捉えて、
 自分自身を高めようとする姿は、とてもかっこよかった。

 ところで、このお話、現代の日本に設定を置き換えてドラマ化
 されるそうです。
 ・・・無理じゃない?
 どう考えても、この話は現代の日本に置き換えられないんじゃない?

下手の横好き

2009年10月17日 21時42分50秒 | 日常生活
カラオケ大好きです。
腹の底から声を出すと、気分すっきり。
大声を出すって、ただそれだけで気持ちがいいなぁ、と思うのです。

ただ、リズム感がまったくもってないため
イマドキの歌はまったく歌えませんが。
音域も狭いので、聞き込んでいる方の曲も
ほとんど歌えませんが。
それでも、カラオケ大好き。

というわけで、金曜日は久々のカラオケでした。
今回こそは!最近の曲にチャレンジしよう!と
自分自身に課題を課して挑んだものの
1曲目の宇多田さんで挫折しました。
1曲目から難易度が高いものを選びすぎました。
オノレの実力をきちんと見つめて曲を選ぼうぜ、と反省し、
2曲目は岡本真代さんへ。
素直な曲調がリズム感のないワタクシにも歌いやすいのです。

でも、残念ながら当初の意気込みとは裏腹に
急速に「最近」と離れていっている点は否めません。
そして。
ものの30分もしないうちに選ぶ曲は
演歌・フォークソングばかりに。
演歌、腹の底から声出せて気持ちいいー。気分爽快ー♪

当初の目標はまったく果たせませんでしたが
心のマッサージで、ものすごくすっきりしました。

しっかし。
最近の曲は、曲名すら分かりませんでした。
というか、歌手名と曲名の区別すらつきませんでした。

昔、母上が同じようなことを言っていたのを聞いて
「なんて大袈裟な。」と思ったものですが
まさか、嘘偽りなく、本当のことだったとは。
そして、まさかワタクシが、
既にあの頃の母上に共感できるようになってしまったとは。
なんとなくぞくっとしました。