のりぞうのほほんのんびりバンザイ

あわてない、あわてない。ひとやすみ、ひとやすみ。

Q10

2010年12月23日 16時52分00秒 | テレビ鑑賞
■Q10
■のりぞう的2010年度秋クール1位
■土曜21時 日本テレビ放送
■出演
 佐藤健、前田敦子、田中裕二、薬師丸ひろ子、福田麻由子
 池松壮亮、蓮佛美沙子、賀来賢人、柄本時生、高畑充希、細田よしひこ
 西田尚美、光石研、白石加代子、小野武彦、

■脚本 木皿泉

■感想 ☆☆☆☆☆
 大大大好きな木皿脚本のドラマです。
 第1話を見ながら「やっぱり木皿作品好きだわー。」と
 しみじみ思いました。好きだー!という気持ちをかみ締めました。

 登場人物ひとりひとりが困ったところのある人たちで
 でも悪い人ではなくて、どちらかというと憎めないいい奴ばかりで
 そんな彼らがお互いに支えあって、関わりあって過ごす群像劇です。
 木皿作品に出てくる大人は特にとても魅力的で
 彼らの若者への接し方、若者たちの見守り方に
 何度もあったかい気持ちをもらいました。
 マイペースで好きなように生きている。
 仕事ができる優秀な大人、というわけではない。
 でも、自分のことだけでなく、自分の周りの人たちのことを、
 そして自分が大切に思っている人たちの「明日」のことを考えて
 行動できる大人たちでした。
 ふとした一言が深くて、何気ない行動に心を掴まれる。
 いいなあ、こんな大人になりたいなぁ、と何度も思いました。

 特に薬師丸さんの最終回の活躍ぶりときたら。
 彼女の一言が主人公の背中を押し、そして主人公のもとに現れた
 不思議な少女、福田さんの心を救ってあげたんだろうな。
 だからこそ、こんなにも素敵なハッピーエンドを迎えられたんだろうな。

 佐藤さん演じる役でまだ「これはちょっと・・・」というものに
 出会ったことがないなー。いつも魅力的な役についている気がします。
 でもって前田さん。とにかくキュートなロボットさんでした。
 やっぱりオンナノコはかわいくなくっちゃねー、と素直に思いました。
 でもって「かわいい」という評価に「口調」や「言葉」が与える
 影響力はとてつもなく大きいな、としみじみ思いました。
 あたしもも少しかわいらしい言葉を使わないと、と反省させられました。

 田中さん、小野さん、薬師丸さんは頼りないけど、
 とっても頼りがいのある大人を面白くあったかく演じられていました。
 さすがだなー。
 演技に醸し出されるこのあったかさって一体、なんだろう。
 人柄、なのかしら?とにかく大好きな3人でした。
 でもって木皿作品の常連さん。白石さん。
 今回も怪演ぶりは健在で、でもいつも以上にコミカルで
 かわいらしくて強い母親を楽しそうに演じられていました。
 生徒役の子達もひとりひとりがしっかりと描かれていて
 その描かれ方がとても丁寧で。見事な群像劇でした。

 モノローグや科白がとても美しく、
 好きな言葉が散りばめられた作品だったので、
 脚本が売られることがあれば、ぜひ読み返してみたいな。
 次の木皿作品も楽しみです。