ふと気が付くと・・・って、しっかり気付いていましたが。
休みを大いに楽しみにしていましたが。
2011年もあと数日に迫る頃に、今更ながらの読書記録。
10月の読書のことなんてすっかり忘れてるわけで
すごいな、私の記憶力!と改めて感心しました。
というわけで、いつも以上のざっくり一言メモです。
自分のためだけの記録です。
101.ヒロシマ 歩き出した日/那須正幹
■ストーリ
昭和24年、市橋靖子は、母マサとともに広島でお好み焼の店を始めた。夫は、1歳になったばかりの和子を原爆の瓦礫のなかで助けて亡くなった。靖子は小さな駄菓子屋を実家で開き、工務店の大工で生活している父の庄助の助けを得て暮らしをたてていたが、庄助の突然の死や、家の立ち退き問題などから、当時あまり知られていなかった新しいお好み焼の店を始める。
原爆で多くの肉親、友、隣人、財産を失った人々が、あの日から立ち上がり、力強く歩む日々。
102.ヒロシマ 様々な予感/那須正幹
■ストーリ
昭和39年、高校を卒業した和子は、どうしても広島から離れたくて、東京のレストランに就職した。真面目に働く和子はオーナーやオーナーの娘、気難しい料理長からも信頼され、新しい経験に興奮する毎日を送っていた。悲願のオリンピック開催を控え、急速に変わり行く東京。そんな中、一人暮らしの和子は、心に灯をともすような人物に会い、とまどいながらもひかれていく。しかし、母、靖子を原爆による白血病で亡くした和子は、母の生まれ変わりに新しい命を宿し、母が遺したお好み焼店「いちはし」を継ぐためにヒロシへ戻るのだった。
103.ヒロシマ めぐりくる夏/那須正幹
■ストーリ
昭和52年、和子は中学生となったひとり娘志乃と祖母マサと、靖子が遺したお好み焼いちはしを守って暮らしていたが、ある日、娘の志乃が紹介してくれた新しい友だちの苗字に忘れかけていた過去を思い出す。一方、広島の復興とともに「いちはし」もリニューアルし、テレビや雑誌などで紹介されるようになる。戦後の復興とともに生きた三世代の女性たち。
■感想 ☆☆☆☆☆
児童書なので、あっという間に読めますが、その世界観にどっぷりと浸り、しばらく戻れませんでした。読みながら涙が止まらなくなり、読み終えた後もしばらくは何も手につかなかったな。
昭和20年代のあのときを日本で過ごした人たちの、「その後」のがむしゃらな生活に、そしてがんばってがんばってがむしゃらに生きた末に手にしたささやかな幸せと、いつしか失った大切な何かの存在に、心が大きくゆさぶられました。
104.るきさん/高野文子
■ストーリ
この世のいかなるしがらみにもとらわれず、自由気ままに飄々として生きる「るきさん」と、まっとうに会社生活をがんばり、バブルの世の中をおおいに楽しむるきさんの友達「えっちゃん」。彼女たちの日常記録。
■感想 ☆☆☆☆
軽い読み物が読みたいぞー、と久々に本棚から取り出した本。漫画です。「この漫画の主人公を見てたら、のりぞうを思い出したよ。」と高校時代の友人に言われて初めて手に取った、私にとっての大切な漫画です。
私はるきさんみたいにひょうひょうと軽く生きることはできないけれど、いつでもこうありたい、と願っています。るきさんみたいに物にも人にも、何にも執着せずに生きられたらいいな、と思っています。
105.ミタカくんと私/銀色夏生
■ストーリ
一見とっつきにくいけど、顔がいいから女の子にモテる。幼稚園から一緒だったという理由で、いろいろな人にミタカくんのことを聞かれる私の家に、ミタカは日常的にいついている。うちはママと中学生のミサオの3人で、パパは家出中。だからいつも4人でごはんを食べたり、テレビを見たり、日々は平和に過ぎていく。
106.ひょうたんから空/銀色夏生
■ストーリ
人間くさくてノーテンキなミタカは、あいかわらず家族の一員のようにいつもいる。3月、南向きのぬれ縁に何か植えようか、と相談していると、家出中のパパが帰ってきた。そこで、みんなでひょうたんを作った。何かを愛する時、愛するものがある時、愛していいものがある時、人はやさしくなる。
■ストーリ ☆☆☆*
ただただ何も考えずに文章を楽しみたいな、と手に取った作品。久々に読み返しました。日常があったかくて優しい。居心地のよい空間を作り上げているミタカとナミコがすごく羨ましくなりました。燃えるような恋にはちっとも憧れないけれど、「ふと気が付くと一緒にいたふたり」という関係はすごくすごく憧れるな。羨ましいな。
107.ピンクのバレエシューズ/L・ヒル
■ストーリ
イレーヌは、バレリーナになることを夢見てレッスンに励む少女。ところが、両親が亡くなったために、住みなれた街パリと別れていなかに住むおじさん一家のもとにあずけられます。それでも夢をあきらめず、たったひとりでレッスンを続けていると・・・。
108.バレリーナの小さな恋/L・ヒル
■ストーリ
憧れのパリ・オペラ座のバレエ学校に入学したイレーヌ。サン・クルーの丘にあるクレパンさんの家に、オペラ座の先輩ステラ、画家ジョナサンと下宿しています。ライバルたちがひしめくなか、異例の早さでバレエ団の正団員となったイレーヌですが、そこにはいろんな競争も待っていて・・・。
■感想 ☆☆☆☆☆
これまた久々に読み返した本。小学校高学年向けの児童書です。大好きで年に1、2回は読み返している気がします。ただひたすらにバレエに打ち込むイレーヌに憧れます。そして、その努力が着実に実を結んでいく様子に励まされるのかもしれません。読み終えた後に清清しい気持ちで、私もがんばろう、と思える本。
109.オドの魔法学校/マキリップ
■ストーリ
孤独な青年ブレンダンのもとに、オドと名のる女巨人が訪れた。魔法学校の庭師になってほしいというオドの求めに応じたブレンダンだったが、慣れない都の生活になかなかなじめない。一方、王と顧問官たちは、歓楽街で興行する魔術師の噂に神経をとがらせていた。件の魔術師はただの興行師か。それとも本物の魔法使いなのか。
■感想 ☆☆*
マキリップさんのおかげで、久しく遠ざかっていた海外小説と仲良くお付き合いできるようになりました。日本の小説だけで手一杯だったけれど、そういえば海外の小説も面白いものがたくさんあったよね。いつのまに遠ざかってしまっていたのやら。
今回のこのお話もマキリップ色たっぷり、幻想的な雰囲気たっぷりのお話です。「魔法使い」を探して町を駆け巡り、「魔法」を求めてぶつかり合う多くの登場人物たち。マキリップだけあって、ありふれた冒険譚ではないし、「よかった、よかった」という感じでも終わりません。だから好きなのかな。
というより私は「魔法」という小道具だけで、わくわくしてしまう傾向にある気がします。
110.ニッポンの「農力」/日本経済新聞社
■内容
自由化こそ、成長の起爆剤。隠れた真の実力を明らかにする。自分で販路を作って海外で稼ぐ、化粧品ブランドと協力して商品開発、安売り厳禁の市場で品質を磨く・・・など、飽くなき向上心で邁進する農家の姿を描き、日本の農業の可能性を探る。
■感想 ☆☆☆☆
サブタイトルは「強い現場が育む豊かな未来」。このサブタイトルどおりの実例をまとめた本です。読んでいると、やはり農業は大変な状況にあるんだな、という思いと、それでも「明日」を信じてがんばり続ける現場の方々の努力に励まされます。「強い現場」が政治を主導できたらいいのに、と願わずにはいられません。
休みを大いに楽しみにしていましたが。
2011年もあと数日に迫る頃に、今更ながらの読書記録。
10月の読書のことなんてすっかり忘れてるわけで
すごいな、私の記憶力!と改めて感心しました。
というわけで、いつも以上のざっくり一言メモです。
自分のためだけの記録です。
101.ヒロシマ 歩き出した日/那須正幹
■ストーリ
昭和24年、市橋靖子は、母マサとともに広島でお好み焼の店を始めた。夫は、1歳になったばかりの和子を原爆の瓦礫のなかで助けて亡くなった。靖子は小さな駄菓子屋を実家で開き、工務店の大工で生活している父の庄助の助けを得て暮らしをたてていたが、庄助の突然の死や、家の立ち退き問題などから、当時あまり知られていなかった新しいお好み焼の店を始める。
原爆で多くの肉親、友、隣人、財産を失った人々が、あの日から立ち上がり、力強く歩む日々。
102.ヒロシマ 様々な予感/那須正幹
■ストーリ
昭和39年、高校を卒業した和子は、どうしても広島から離れたくて、東京のレストランに就職した。真面目に働く和子はオーナーやオーナーの娘、気難しい料理長からも信頼され、新しい経験に興奮する毎日を送っていた。悲願のオリンピック開催を控え、急速に変わり行く東京。そんな中、一人暮らしの和子は、心に灯をともすような人物に会い、とまどいながらもひかれていく。しかし、母、靖子を原爆による白血病で亡くした和子は、母の生まれ変わりに新しい命を宿し、母が遺したお好み焼店「いちはし」を継ぐためにヒロシへ戻るのだった。
103.ヒロシマ めぐりくる夏/那須正幹
■ストーリ
昭和52年、和子は中学生となったひとり娘志乃と祖母マサと、靖子が遺したお好み焼いちはしを守って暮らしていたが、ある日、娘の志乃が紹介してくれた新しい友だちの苗字に忘れかけていた過去を思い出す。一方、広島の復興とともに「いちはし」もリニューアルし、テレビや雑誌などで紹介されるようになる。戦後の復興とともに生きた三世代の女性たち。
■感想 ☆☆☆☆☆
児童書なので、あっという間に読めますが、その世界観にどっぷりと浸り、しばらく戻れませんでした。読みながら涙が止まらなくなり、読み終えた後もしばらくは何も手につかなかったな。
昭和20年代のあのときを日本で過ごした人たちの、「その後」のがむしゃらな生活に、そしてがんばってがんばってがむしゃらに生きた末に手にしたささやかな幸せと、いつしか失った大切な何かの存在に、心が大きくゆさぶられました。
104.るきさん/高野文子
■ストーリ
この世のいかなるしがらみにもとらわれず、自由気ままに飄々として生きる「るきさん」と、まっとうに会社生活をがんばり、バブルの世の中をおおいに楽しむるきさんの友達「えっちゃん」。彼女たちの日常記録。
■感想 ☆☆☆☆
軽い読み物が読みたいぞー、と久々に本棚から取り出した本。漫画です。「この漫画の主人公を見てたら、のりぞうを思い出したよ。」と高校時代の友人に言われて初めて手に取った、私にとっての大切な漫画です。
私はるきさんみたいにひょうひょうと軽く生きることはできないけれど、いつでもこうありたい、と願っています。るきさんみたいに物にも人にも、何にも執着せずに生きられたらいいな、と思っています。
105.ミタカくんと私/銀色夏生
■ストーリ
一見とっつきにくいけど、顔がいいから女の子にモテる。幼稚園から一緒だったという理由で、いろいろな人にミタカくんのことを聞かれる私の家に、ミタカは日常的にいついている。うちはママと中学生のミサオの3人で、パパは家出中。だからいつも4人でごはんを食べたり、テレビを見たり、日々は平和に過ぎていく。
106.ひょうたんから空/銀色夏生
■ストーリ
人間くさくてノーテンキなミタカは、あいかわらず家族の一員のようにいつもいる。3月、南向きのぬれ縁に何か植えようか、と相談していると、家出中のパパが帰ってきた。そこで、みんなでひょうたんを作った。何かを愛する時、愛するものがある時、愛していいものがある時、人はやさしくなる。
■ストーリ ☆☆☆*
ただただ何も考えずに文章を楽しみたいな、と手に取った作品。久々に読み返しました。日常があったかくて優しい。居心地のよい空間を作り上げているミタカとナミコがすごく羨ましくなりました。燃えるような恋にはちっとも憧れないけれど、「ふと気が付くと一緒にいたふたり」という関係はすごくすごく憧れるな。羨ましいな。
107.ピンクのバレエシューズ/L・ヒル
■ストーリ
イレーヌは、バレリーナになることを夢見てレッスンに励む少女。ところが、両親が亡くなったために、住みなれた街パリと別れていなかに住むおじさん一家のもとにあずけられます。それでも夢をあきらめず、たったひとりでレッスンを続けていると・・・。
108.バレリーナの小さな恋/L・ヒル
■ストーリ
憧れのパリ・オペラ座のバレエ学校に入学したイレーヌ。サン・クルーの丘にあるクレパンさんの家に、オペラ座の先輩ステラ、画家ジョナサンと下宿しています。ライバルたちがひしめくなか、異例の早さでバレエ団の正団員となったイレーヌですが、そこにはいろんな競争も待っていて・・・。
■感想 ☆☆☆☆☆
これまた久々に読み返した本。小学校高学年向けの児童書です。大好きで年に1、2回は読み返している気がします。ただひたすらにバレエに打ち込むイレーヌに憧れます。そして、その努力が着実に実を結んでいく様子に励まされるのかもしれません。読み終えた後に清清しい気持ちで、私もがんばろう、と思える本。
109.オドの魔法学校/マキリップ
■ストーリ
孤独な青年ブレンダンのもとに、オドと名のる女巨人が訪れた。魔法学校の庭師になってほしいというオドの求めに応じたブレンダンだったが、慣れない都の生活になかなかなじめない。一方、王と顧問官たちは、歓楽街で興行する魔術師の噂に神経をとがらせていた。件の魔術師はただの興行師か。それとも本物の魔法使いなのか。
■感想 ☆☆*
マキリップさんのおかげで、久しく遠ざかっていた海外小説と仲良くお付き合いできるようになりました。日本の小説だけで手一杯だったけれど、そういえば海外の小説も面白いものがたくさんあったよね。いつのまに遠ざかってしまっていたのやら。
今回のこのお話もマキリップ色たっぷり、幻想的な雰囲気たっぷりのお話です。「魔法使い」を探して町を駆け巡り、「魔法」を求めてぶつかり合う多くの登場人物たち。マキリップだけあって、ありふれた冒険譚ではないし、「よかった、よかった」という感じでも終わりません。だから好きなのかな。
というより私は「魔法」という小道具だけで、わくわくしてしまう傾向にある気がします。
110.ニッポンの「農力」/日本経済新聞社
■内容
自由化こそ、成長の起爆剤。隠れた真の実力を明らかにする。自分で販路を作って海外で稼ぐ、化粧品ブランドと協力して商品開発、安売り厳禁の市場で品質を磨く・・・など、飽くなき向上心で邁進する農家の姿を描き、日本の農業の可能性を探る。
■感想 ☆☆☆☆
サブタイトルは「強い現場が育む豊かな未来」。このサブタイトルどおりの実例をまとめた本です。読んでいると、やはり農業は大変な状況にあるんだな、という思いと、それでも「明日」を信じてがんばり続ける現場の方々の努力に励まされます。「強い現場」が政治を主導できたらいいのに、と願わずにはいられません。