のりぞうのほほんのんびりバンザイ

あわてない、あわてない。ひとやすみ、ひとやすみ。

2012年11月、12月の読書

2013年03月28日 22時37分08秒 | 読書歴
今更、11月から12月にかけての読書メモ。
ええ。もちろん、私自身のためのメモですよ。
そして、今更ながらに、私の記憶力のなさに驚いてます。
こりゃ、メモを取っておくべきだわ。もうすっかりおぼろげです。
でも、もう5ヶ月も前だもん。覚えてなくったって不思議じゃないもん。
・・・と自分を励ましてみる。
それにしても、見事に児童小説ばかり。疲れてたんだろうな。
小さな字を読めなかったんだろうな。

というわけで、2012年の読書生活は125冊で幕を閉じたのでした。

112.元気なモファット兄弟/エレナー・エスティス
113.ジェーンはまんなかさん/エレナー・エスティス
114.すえっ子のルーファス/エレナー・エスティス
115.モファット博物館/エレナー・エスティス
□感想 ☆☆☆☆
モファット兄弟シリーズ。四人兄弟の明るく楽しい毎日が穏やかに描かれています。穏やかな描写なのに、その中で、女手ひとつの家庭のために、モファット兄弟一家の家計は苦しいことも伺えます。楽しいだけではない。生活に困っている様子が折に触れ、出てくる。けれど、四人兄弟はいつもとても楽しそうです。お母さんもとても幸せそう。ランプのあかりで生活し、洋服も一針一針手縫い、車がまだものめずらしい時代。時間の流れが今よりゆっくりしているこの世界観が好きでした。

116.ハヤ号、セイ川を行く/フィリッパ・ピアス
□感想 ☆☆☆*
「少年の友情」が少し苦手で(おそらく少年になじみがないためだと思われます。感情移入しようと試みて挫折することが多いような。)前半で挫折しかけていました。人様から借りた本だというのに、数ヶ月放置・・・。でも、中盤過ぎたあたりから一気に物語の世界へ引き込まれました。
少年たちの宝探しが物語の主軸です。謎をとく鍵となる詩があって、その謎が少しずつ解けていく過程がスリリング。味のある大人たちがその謎の周囲に配置されていて、伏線を作り出してくれていました。爽快なラストが印象的。

117.重力ピエロ/伊坂幸太郎
□感想 ☆☆☆☆
折に触れ読み返したくなる一冊。「本当に深刻なことは陽気に伝えるべきなんだよ。」という言葉に強く共感しました。その言葉を体現するかのように重いテーマがさわやかに軽やかに描かれています。まったく重苦しくないのに、なぜか切なくて泣きたくなる小説です。家族がお互いに思い合っている姿が愛しいから、その優しさに心が震えるのだと思います。

118.おとなりさんは魔女/ジョーン・エイキン
119.ねむれないときは木に登って/ジョーン・エイキン
120.ぞうになった赤ちゃん/ジョーン・エイキン
□感想 ☆☆☆
アーミテージ一家の物語シリーズです。
「一生たいくつしませんように。」おくさんがそんな願いをかけたのがすべてのはじまりでした。そのために月曜日には必ずとんでもないことが起こるアーミテージ一家のお話です。庭がユニコーンだらけになったり、魔女がおとなりで幼稚園をひらいたり、幽霊の家庭教師があらわれたり、そんな「とんでもないこと」に一家の子供たち、マークとハリエットは楽しそうに振り回されています。「おとな」の両親たちも「とんでもないこと」を困りながらも受け入れて、おおらかにすごします。「ファンタジー」というには、ややダークでナンセンス。3巻の唐突な終わり方は奇妙な味わいがありました。

121.時を超えるSOS/あさのあつこ
122.髑髏は知っていた/あさのあつこ
123.闇からのささやき/あさのあつこ
124.私の中に何かがいる/あさのあつこ
□感想 ☆☆*
テレパシー少女「蘭」事件ノートシリーズ。シリーズものに出会うと、ついつい全巻読み通したくなるのです。
超能力を持つふたりの少女の友情がすがすがしいシリーズでした。まだまだ続いているみたいなので、また追いかけなければ。
小学生の頃にはまっていた「ハレー探偵長」シリーズを思い出したなぁ。・・・このシリーズについて、語り合える人にまだ出会ったことがありませんが、でも結構な数のシリーズ作品だったので、そこそこ人気があったと思うんだけど・・・。このシリーズと「どっきり双子名探偵」シリーズは、幼馴染とそれぞれ分担して購入しては貸し借りっこしてました。「小学校高学年向け」の作品を読んだせいか、そういう郷愁に襲われました。

125.長い冬(上・下)/ローラ・インガルス・ワイルダー
□感想 ☆☆☆☆☆
「大草原の小さな家」のシリーズです。小さい頃、毎週土曜日の夕方から放送されていた「大草原の小さな家」を楽しみに見ていました。盲目の長女メアリーは、「若草物語」のベスと並んで、私の憧れの女性です。けれど、原作は図書館で借りて読もうとしたものの挫折。
読書仲間でもあり、教会トモダチでもある方が貸してくださるというので、このたび約20年の時を経て再チャレンジしました。20年の時をかけただけのことはあった!ものすごーーーーーーーーーーーーーく楽しめました。
西部開拓時代の便利なものが何もない時代、襲い来る(まさに「襲う」という言葉がぴったりの)冬に静かに立ち向かうローラ一家の様子に感嘆し続けた作品でした。これだけの苦労を乗り越えて、今のアメリカの繁栄があるのだということをかみしめました。