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信州里山通信。自然写真家、郷土史研究家、男の料理、著書『信州の里山トレッキング東北信編』、村上春樹さんのブログも

妻女山陣場平の貝母はつぼみ。紅梅とダンコウバイは満開。あんずも開花しました。貝母を食べるニホンカモシカに邂逅(妻女山里山通信)

2024-04-01 | アウトドア・ネイチャーフォト
 妻女山陣場平の貝母の様子を観に登りました。曇りがちでしたが、前日のように黄砂は飛んでいなくて花粉も舞っていませんでした。芽吹きは例年通りだったのですが、3月が冷え込んだので成長は遅れ気味です。それでも男性が一人、女性が一人見学に来ました。開花は今週末ごろで、見頃はその次の週末からになると思います。開花情報は当ブログやX(旧ツイッター)、インスタグラムで紹介していきます。

 貝母(ばいも・バイモユリ・編笠百合)のつぼみ。花柄が伸びてつぼみが下を向くと咲く合図です。奈良時代に入った薬草ですが、これだけの群生地は日本でここだけです。その希少性を味わってください。

 入り口から見る貝母の群生地。草丈は30〜40センチぐらい。この二倍ぐらいに成長します。樫の木のベンチを二箇所に作ったのでゆっくり鑑賞してください。

 入り口と反対側のもっとも密集している場所から。落枝が多いので来るたびに片付けています。

 葉は成長してくると先が丸まってきます。これらが絡み合ってこの季節に来る爆弾低気圧の強風から身を守るのです。

 クヌギの林下にも群生地が。ここは半日陰になるので開花が少し遅れます。その分長く楽しめます。

 入り口の貝母がニホンカモシカによってかなり食べられています。ここはニホンカモシカの通り道なので毎年食べられるのですが、こんなにたくさん食べられたのは初めてです。薬草ですが毒草なので大丈夫かなと。デトックスになるのでしょうか。決して真似をしないでください。

 球根でかなり強い薬草なのであえてロープや柵は設置していません。踏まないように気をつけて間近で鑑賞してください。毒草ですが、ヤマトリカブトの様に触るのも危険な植物ではありません。

 陣場平のセリバオウレン。両性花。

 これも両性花。なかなか増えないので、種を採取して育ててみようかなと思っています。

 これは雄花。真ん中の赤紫は退化した雄しべです。

 山蕗もあちこちで出始めました。この上の林道脇の斜面にはずっと群生地が続いていますが採りに来る人はいなくなりました。

 妻女山山系のあちこちでダンコウバイが満開です。

 ダンコウバイは株立が旺盛なので適宜伐採しないと森が真っ暗になってしまいます。

 ダンコウバイ。もう少し標高が高くなると、同じ黄花のアブラチャン(油瀝青)が咲き始めます。

 堂平大塚古墳の紅梅も満開です。白梅も咲き始めました。

 妻女山展望台から北に飯綱山。手前右に旭山、中央に富士ノ塔山。

 東に奇妙山。奥に根子岳とうっすらと四阿山。中央は東条の集落であんずの里です。今週末は見頃でしょう。

 展望台のソメイヨシノのつぼみ。開花は週末頃か。これが咲く頃に貝母も咲き始めます。

 翌日の午前中だけ陣場平へノイバラの除去にヤマグワを積んで登りました。出始めたノイバラを根切りしていると、誰かに見られている様な視線を感じました。どこだと探すといましたニホンカモシカ。座ってずっと私の作業を見ていた様です。貝母を食べた犯人です。

 陣場平はこのニホンカモシカの通り道なのです。この個体はオスです。以前小便をする姿勢から分かりました。オスは立ったままですが、メスは半分しゃがんでするので判別できます。つぼみを食べるのですが花を食べた痕跡は見たことがないので開花したら大丈夫でしょう。

「山蕗と牡蠣のパスタ」。味付けは、マジックソルトとケイジャンスパイス、シュリンプチリソルト。バカウマです。オリーブ油で炒めたらちゃんと乳化させるのがポイント。
 千曲市森のあんずも開花しました。4日から10日頃が見頃です。近所のあんずは既に満開です。あんずの花期は短いので撮影も大変です。

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