太平洋のまんなかで

南の島ハワイの、のほほんな日々

日常

2014-11-19 11:22:36 | 日記
2週間の帰省は、それはもういろんなことがてんこ盛りだった。

たくさんの人に会ったし、

いろんなところへ出かけたし、

よく歩いて、よく食べた。



連絡がつかなくなってしまった遠方の友人とは、共通の友人の実家を突然訪れて

ご両親に友人の連絡先を聞き、その友人を介して、ようやく電話番号を入手し、

電話をかけてみると、なんと彼女は急病で入院中・・・・

それで、間にたってくれた友人と、その昔一緒にブラスバンド部だった仲間二人と会うことになった。


というわけで、連絡がつかなくなった人達とも無事に会うことができて大安心。

思いがけない懐かしい仲間に会えたというオマケ付き。



夫の希望で訪れた北海道は、空気が全然違っていた。

空港から乗った電車のドアが開くと、背筋が伸びるような冷たい風が、

土や草木や山の香りを一杯乗せて車内を吹き抜けた。

それでも夫は一人だけ半袖で、ものすごく目立ってた・・・・

翌日は、さらに冷えて3度。

スキー場にいるかと思うような冷たさで、さすがの夫も長袖、ジャケット、マフラー装備。

生まれて初めて食べた 「島ホッケ」 に大感激で、

1番好きな魚になったと言っていた。確かに美味しかったもの。




ちょっと気になっていた両親は、やっぱり年を重ねていて、

病気もちの父よりも、どこといって悪いところはない母のほうが弱ってみえた。



私達がハワイに帰る日、ちょうど出かける用事もあったので新幹線の改札まで見送りにきた両親に、

新幹線まで時間があるから、ちょっと駅内の売店を見ていくといって

駅のコンコースの真ん中で両親と別れた。

ほんとうは売店なんか見るつもりはなかったんだけれど、両親に見送ってもらうのは嫌だった。

改札を抜けて、エスカレーターに乗る。

振り返ると、改札の向こうで両親がこちらを見ている。

エスカレーターを降りて、再び振り返ると、両親は笑みを浮かべながらずっとそこにいる。

私が見えなくなっても、彼らはしばらくそこにいるのだ。


そういうのは、とてもつらいのだ。


前回、私が一人で帰国したとき、姉が駅まで送ってくれて、

入場券を買ってホームまで来てくれた。

新幹線が走り出して、駅にたたずむ姉が笑って手を振る姿が、涙ににじんで見えなくなった。



コンコースの真ん中で、去ってゆく両親の後姿を見ながら、

「これもやっぱり嫌だな」と思う。



日本を離れてから、家族と会って別れるときには、

これが最後かも、といつも思う。と同僚達は言う。

それは確かにそうではあるけれど、実際別れるときには、

また会えると信じなければ、別れることなどできやしない。




ハワイに戻り、家中を掃除して猫と遊び、

海に行って泳ぐ。

仕事が始まって、一息つく。


そして、これが私の日常になったのだと、しみじみと思う。

暮らし慣れた日本が、いつのまにか非日常になり、

てんやわんやのハワイの日常が、しっくりと来るようになった。


日本も大好き、ハワイも大好き。

大好きな場所がふたつある私達は、とても幸せ者に違いない。




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