太平洋のまんなかで

南の島ハワイの、のほほんな日々

おわらい

2015-12-23 16:40:21 | 日記
16日間、日本で過ごして3日前にハワイに帰ってきた。

今年は暖冬とかで、思ったよりも寒くもなく、天気にも恵まれて

ほぼ毎日富士山を拝むことができた。


1年余ぶりの日本。

いつものことで、物欲炸裂。

ハワイに住むようになって、人間的に物欲がなくなったのだと思っていたのは大間違いで

ハワイには購買欲をそそるものがないだけだった。

日本には、ありとあらゆるイイモノや、かわいいものや、おいしいものや便利なものがこれでもかと並んでいて

私はいちいち心をかき乱し、わが物欲のおぞましさよ。

今しか買えないし、といっては買いまくり、帰りのスーツケースは大変なことになっていた。



友人の家に遊びに行ったときのことだ。

何人かが集まって、手料理をご馳走になりながら、その横ではテレビがついていた。

ハワイの情報にすら疎い私が、日本のテレビの情報など知るはずもなく、

画面から流れ出るすべてが珍しい。

名前も顔も知らない人たち、なんだか年とっちゃった人たち、

猿岩石のかたわれの人が、私が日本にいたころは落ち目だったのに、看板番組をもっていた。



おわらい番組で、知らない人たちが何かをまくしたて、テレビの中の人も

一緒にそれを見ている友人たちも一斉に笑うのに、

私と夫だけが、何がおもしろいのかがわからない。

夫は日本語がわからないからだろうけど、私は日本語がわかるのに、おもしろさがわからない。

笑わないでいるのも感じが悪いので、合わせて笑っていた。

そういえばいつだったか、日本から来た友人が、これが今売れているからといって

「だめよだめだめー」というのを繰り返す動画を見せてくれたときも、

笑っているのは友人たちだけで、私はさっぱりわからなかったっけ。

ああいったギャグというのは、それが出てくる背景だとか番組の雰囲気だとか、それを見る

心構えだとかがないとダメなのかも。



さて、

そうこうしているうちに、野口五郎が出てきた。

知ってる。野口五郎ならよーく知ってる。

御三家だもの。あたしらのアイドルだもの。

野口五郎の「♪かいさーつぐーちでー、きみのことー」という歌が流行ったんだけど、若い人は知らないよね。

その歌をマイクを持って歌いながら、リポーター役の野口五郎が駅の改札口から歩いてくる。


「♪かいさーつぐーちでー  つまづいたー」

と言ってわざとつまづいてみせる。

そこで私はバカ笑い。



しかし、まわりをみると笑ったのは私だけであった。




愕然とした。

私の脳は、昭和のおわらいしか受け付けなくなっている!?

みんなだって私に合わせてお愛想で笑ってくれたっていいじゃないのさ。

野口五郎、あんまり変わってなかった。

すごいシニアだな。





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