太平洋のまんなかで

南の島ハワイの、のほほんな日々

天使に出会った実話 10

2023-05-17 08:07:21 | 天使に出会った実話
Carmel Reilly著『True Tales of Angel Encounters』より


ティモシ(77) コロラド アメリカ

私はロッククライミングをしていたときに、ひどい滑落をした経験がある。今から40年も昔のことだ。

私はクライミングパートナーと、ちょっと難しい崖に挑戦した。
私たちは互いをロープで繋ぎ、ひとつひとつの動作を慎重に進めていった。ずいぶん登ったところに平たい出っ張りがあったので、そこで休憩をとることにした。
その場所は二人で休憩するには充分なスペースがあり、ロープなどの装備を解いて、軽い食べ物や飲み物を摂った。

休憩が終わり、再び装備を取り付ける前に、私が出っ張りの端を歩いていたら、私が踏んだ部分は外側すぎていて、ひと塊の岩ごと私は空中に投げ出されてしまった。これはまったく初歩的なミスで、100%自分の過失だ。
およそ100フィートぐらい落ちたんじゃなかろうか。とにかく長く感じた。
しかし、落ちている間、私は、よく死ぬ間際に見ると言われるような人生のフラッシュバックというものを経験しなかった。
その代わり、私は二人の天使をはっきりと見た。半透明の、光を放つ人型の存在が、落ちてゆく私の両側にいたのだ。

そして私は地面に落ち、彼らを見失った。
私はとてつもなくラッキーだったとしかいえない。なぜなら、なだらかな岩の斜面をかすったあと、半回転してから下の木の茂みに落ち、そのあと地面に落ちた。
足を複雑骨折し、かすり傷がいくつかとアザができたが、私は生きていた。
仲間たちがやって来た時、痛みはひどかったが意識はあって、ジョークを言えるほどだった。

私の足は、今でもちょっと歪んでくっついた形のままだが、たいした支障はない。
死にかけたから天使を見たのかどうかはわからない。
彼らは私のまわりをぐるぐると回っていた。きっと、落ちる速度を緩め、少しでも衝撃の少ない場所に落ちるようにしてくれたのではないかと思う。
とにかく、私が天使に助けられたことは間違いがないのである。






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