太平洋のまんなかで

南の島ハワイの、のほほんな日々

陽気なアメリカ人

2021-02-09 10:22:50 | 英語とか日本語の話
職場の入り口から入ってきた、黒人の女性が着ていたTシャツに目が釘付けになった。

なに!?

白いゴシック体で、黒のTシャツにデカデカと書かれていた。
あまりにインパクトが強かったので、私は思わず「なに!?」と声に出して読んでしまった。
するとその女性は、笑いながら言った。

「You know what? That's interesting conversation.(そうそう、おもしろい会話になるんだよね、これが)」

「へえ、どんな?」

「『What dose that mean?』どういう意味?

 『 What!?』なに!?

『What dose that mean?』どういう意味よ?

『Thats why I   said  What!?』だから言ってるじゃん、なに!?

『I'm asking ,What dose that mean?』だからー、どういう意味って聞いてんの!

この繰り返しよー。だからこのシャツ好きなんだよねー、あはは!」


彼女は身振り手振り、おおげさに台詞を言うので私も釣られて大笑い。
この仕事をしていてよかったなと思うのは、こういうアメリカ人の陽気さに出会うときだ。
むろん、そうじゃない人だっているんだけれど、
目が合っただけで、にっこりと笑ってくれる人がどんなに多いか。
ものごとを、ユーモアを交えて伝えて笑わせたい人がどんなに多いか。



きんちゃく型の皮のバッグから財布を出すのに苦労していたオバサンが、
バッグに手を突っ込みながら

「空港で、これと同じバッグを持った人にバッタリ会ったのよ。で、顔を見合わせるなり、
『イライラくるわ、これ!!』
って同時にバッグを指さしたわよ。
まったく欲しいものが出てきやしない!」

イライラをユーモアにして、人を笑わせてしまう。


買うものを、これは息子でしょ、これは孫でしょ、と言いながらカウンターに並べていたオバサン。
最後に小さなマグネットを1個出して、「で、これがダニー(仮名)」と言う。
「ダニーは友達?」と聞くと、
「近所に住むジイサンよ。留守の間に犬を見てもらってんの。
1日に3回は見に行ってる、って電話では言うんだけど、とんでもない大嘘なのよ。
セキュリティカメラをここからチェックできるのも知らないでさ!」
そう言いながらも、ほんとはそれほど怒ってなくてあったかい感じがする。



こう言ったら、相手がどう思うかといったことを考えがちな私は彼らの陽気さに救われて、
だいぶあっけらかんになれてきたと思う。
それでも、日本に行ったときにはまた、元の自分に戻ってしまいがち。
これはその土地が持つ、パワーの種類の違いなんだろうかなあ。



 




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