28日、神戸国際フルートコンクールの第1次審査の初日です。
雨の朝で、出そびれました。どれだけ軟弱もんの自分なんでしょ。
予選が進んでいったら連日のように会場に足を運ぶことになります。
なので、その前に観ておきたかった映画「愛、アムール」を観ることにしました。
今年のアカデミー外国語映画賞受賞作だし、どのレビューを読んでも高評価です。
身体と知識・記憶が当人の意のままにならなくなるということはどういうことなのでしょう。
老夫婦が死に向かう日々をたどる映画はこれからの自分が向かう道でもあります。
映画の始まりで、警察関係者でしょうか、ドアを蹴破るように入って行きます。
寝室のベッドに横たわる妻の遺体を見れば、映画の結末の無惨さが予想できます。
結局、これでいいのか?と、結末はすっきりしません。
観る人それぞれに、それぞれの顛末を委ねているようなシーンが続きます。
妻のピアノの教え子が送ってきたCDを聴いている夫の前には、キリっとした面持ちで静かにシューベルトを弾く、病に倒れる前の妻がいます。
私の好きなシーンです。
(映画のスチル写真は映画.comのサイトから借用しました)