オバマ大統領が27日広島で述べたスピーチの翻訳全文(神戸新聞に載ったもの)をやっと読みました。
短くて、優れたものだったら、リンクじゃなくて、ここにコピぺして残しておきたかったのだけれど、17分ぶんはさすがに長くてやめました。
私が当日の夜のニュースで何回か見たシーンでは、
「……それが、私たちが広島を訪れる理由です。私たちが愛する人のことを考えるためです。朝起きて最初に見る私たちの子どもたちの笑顔や、食卓越しの伴侶からの優しい触れあい、親からの心安らぐ抱擁のことを考えるためです。私たちはそうしたことを思い浮かべ、71年前、同じ大切な時間がここにあったということを知ることができるのです。亡くなった人たちは、私たちと変わらないのです」
という部分を切り取っている放送が多く、全体的に情緒的な名文^^なんだろうなと予想しました。
その通り、スピーチライターが練りに練ったであろうスピーチは具体的な約束は全く出てきません。
出だしも、
「……71年前、明るく、雲一つない晴れ渡った朝、死が空から降り、世界が変わってしまいました。閃光(せんこう)と炎の壁が都市を破壊し、人類が自らを破滅させる手段を手にしたことを示したのです。
なぜ私たちはここ、広島を訪れるのか。私たちはそう遠くない過去に解き放たれた恐ろしい力に思いをはせるために訪れるのです。10万人を超す日本人の男女そして子どもたち、何千人もの朝鮮人、十数人の米国人捕虜を含む死者を悼むために訪れるのです。彼らの魂が私たちに語りかけます。私たちに内省し、私たちが何者なのか、これからどのような存在になりえるのかをよく考えるように求めているのです。……」
死が舞い降りて、たくさんの犠牲者を出してしまった。って何よ。
犠牲者が日本人だけではないことをしっかり言及して、そこらへんはそつがない。
でも、アメリカ大統領として今現在できることをしたし、何より被爆者のもとに近寄った姿からは情が感じられました。
まあ、一歩踏み出したという思いです。
それに引き換え、26日の日米首脳会談後の記者会見の安倍首相の高圧的な態度、サミット後の唐突な、
「……世界経済はリーマンショック前の状況に似ている……」
発言のほうがよっぽど違和感を感じました。
それにここにきての、確認じゃ!高齢者向け給付金のテレビCM。
消費税を先送りにして、お金ばらまいて、財源はどうする?
票を稼いで、そんなに憲法を変えたいんですか?
(オバマ広島スピーチは朝日新聞のサイトの訳をコピーしました)