5月26日(日) 尼崎市総合文化センターアルカイックホールで、交響楽団ひびき 第9回定期演奏会
曲目は―
M.ラヴェル◆ラ・ヴァルス―管弦楽のための舞踏詩―
H.ベルリオーズ◆幻想交響曲―とある芸術家の生涯のエピソード―
アンコールで―
M.ラヴェル◆組曲「クープランの墓」よりリゴードン
客演指揮/田中宗利さん
交響楽団ひびきは関西圏の学生オーケストラ出身者を中心に結成されたアマチュアオーケストラだそうです。
2004年6月の発足ということですから、ちょうど10年目を迎えようとしています。
大勢参加している、客演メンバーの中には現役学生さんもいるのでしょうか、若いメンバーが多いように見受けられました。
1曲目、ラヴェルのラ・ヴァルスは英語でいうとザ・ワルツ。
初めて聴く曲ですが、ウインナワルツのようで、とても軽やかで耳になじむ、聴きやすい曲でした。
でも、プログラムを読むと、「複雑な内容で、実際に踊るには不向きな曲」なのだそうです。
ベルリオーズの幻想交響曲は私の好きな曲です。とくに第2楽章の「舞踏会」ね。
1人のトランペッターが客席から見て左側の舞台上に出てきて吹いたり、オーボエが下手舞台そでで吹かれたり、上手舞台そでから鐘が鳴ったり、ヴァイオリンの弦を弓でたたいたり、チューバにミュートをはめて演奏したり、改めて幻想交響曲って、こんな風に演奏されていたのかと、興味深く聴きました。
ついこの間、「大作曲家の愛とその作品」という本を読んだところです。かなり古い本ですが・・・。
その中にベルリオーズも登場していました。
「ハムレット」でオフェリアを演じたハリエット・スミスソンに魅了され、言葉が通じなかったので、捧げた曲がこの「幻想交響曲」です。
ただこの恋、単純ではなく、紆余曲折をたどります。
23歳でひらめき、26歳で完成したこの曲。その成り立ちを知ると、180年以上前の曲ではなく、ついこの間恋する若者がつくった身近な曲に思えてしまいます。