1月22日(土)
大阪倶楽部でクライネ・モーツァルト――モーツァルト室内管弦楽団サロンコンサート――。第69回例会は石橋栄実アリアの夕べ。曲目は
管弦楽で、モーツァルト◆ティベルティメント(K.251)より第1楽章、ファゴット協奏曲第2楽章、フルートと管弦楽のためのアンダンテ
石橋栄実さんのソプラノソロで、オペラのアリアなど
踊れ、喜べ、汝幸いなる魂よ(モテット)、イリアのアリア《たとえ父を失うとも》、スザンナのレシタティーヴォとアリア《とうとうそのときが来た―早くおいで、美しい喜びよ》、デスピーナのアリア《女が十五になれば》、パミーナのアリア《ああ、私にはわかる》ほか
モーツァルトの曲はたいていがピロピロと軽やかで、いつも気持ちを浮き立たせてくれる。当日の圧巻は新春らしく用意されたJ.シュトラウスの《春の声》。
石橋さんの声にグァーンと圧倒された。のびやかで聴きやすい声の持ち主石橋さんは横顔もとてもかわいらしい歌い手だ。この秋、新国立歌劇場で「沈黙」のオハル役を演じるとのこと。何かと不評をかこつている新国立歌劇場でどんな活躍をされるだろう。
コンサート会場の大阪倶楽部は本格的英国風社交倶楽部として、1912(大正元)年に創立された。会館は
登録有形文化財に指定されていて、どっしりとした格調の高いビル。古くても管理の行き届いた清潔なビルだ。
4階のホールでのコンサートは演奏者が手の届きそうなところに座る。楽器の構成もモーツァルトの時代の宮廷楽団を模しているそうだ。
このコンサートは休憩時間にドリンクサービスつき。私は白ワインをいただく。ほどよく冷えたおいしいワインだった。
おかわりもらえばよかった。