よく利用する乗り換え駅の「さそう病院」の看板広告です。
これを見るたびに必ず、
「病院なんかに誘わないでよ」とつっこんでいました。
ところが今年、病気と病院に対する考えを一変させたできごとがありました。
新型インフルエンザの発生と流行です。
メキシコで死者が出た頃は、まだ対岸の火でした。
ニューヨークでもと聞くと、いずれは・・・と思い出しました。
「水際対策」と称して行われたおどろおどろしい機内検疫の映像を見ると、
致死性の高い新型ウイルスで街が全滅するといった、よくある映画の世界が現実になるのかと、不安になりました。
その上、国内初――といっても、良心的な医師の判断で見つかったのであって、実際にはもっと前から、国内での感染は始まっていたのかもしれません――の患者が私の住む街から出たのです。
この5月中旬の街の様子は異様でした。
行き交う人はみなマスク、マスク、マスク。
お店でも、駅でも、銀行でも・・・。ほぼ全員が。
5月末から行く予定だった海外旅行も、相手国が入国を許してくれるだろうかと、心配でした。
結局、参加人員4人で、添乗員1人というリッチな旅になって、いい気分転換ができましたが。
よく、「外国ではだぁれもマスクなんてしてないよぉ」と、
日本の過剰な反応をバカげたことのように言う人がいますが、気をつけること、自衛することはやはり大切なことだと思います。
今ではその頃の気持ちは多少薄れましたが、世界は確実に変わってしまったんだなぁと思った2009年でした。
今年のNHK紅白歌合戦は白組の勝ち。
引き分けでもいいくらいだったけどなぁ。