片道は夫にクルマを出してもらい、退院後11月も末になってやっと、2本立て名画座「パルシネマ」出かけることができました。
ここは入場口やトイレのあるフロアから、館の入口まで、階段が10数段あるのですが、えっちらおっちら上がり降りする私の姿を、オーナーが心配そうに^^見てくれていました。
2本立ての1本は「ナンネル・モーツァルト('10仏)」。モーツァルトの4歳年上の姉ナンネルを主人公とした映画です。
(写真は映画.comより借用しました)
前回のブログで、モーツァルトの「鏡」が本人の作曲じゃないらしいことを記事にしましたが、この映画の中でも、モーツァルトの幼い頃の作品は2人で歌いながらつくったようなものだという、ナンネルのせりふが出てきます。
ヴァイオリンを演奏する技術も、作曲する能力も持ちながら、弟の演奏旅行に伴奏者としてついていくしかなかったナンネルです。
いっときは華やかだけれど、退廃的なフランス王室にもかかわります。
若くして亡くなったモーツァルトと違って、ナンネルは長生きして、子どもももうけましたが、音楽の才能はなかったのだそうです。
もう1本は「木洩れ日の家で('07ポーランド)」。91歳の女性と犬^^が主人公です。
(パイオニア映画シネマデスクより借用しました)
(3・4枚目の写真は映画.comより借用しました)
ワルシャワの郊外に犬と暮らし、体調に不安を抱えて、1人息子と一緒に生活することを望んでいるのにかないません。
嫁が同居を嫌がっているというのがその理由ですが、裏切っているのは息子と知って、女性はある行動を起こします。
ポーランドの国内外で数々の映画賞をとっています。犬も^^ね。
でも地味な映画です。私は好きですけど。
光や色彩を感じさせるためにと、今ではかえって難しい技術のいるモノクロ映画になっていますが、私はカラーで、豊かな緑と、ラストの花が咲き乱れる木々の俯瞰シーンを見たかったな。