自遊空間、 ぶらぶら歩き。

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台所で考えた(河出書房新社)~若竹千佐子

2025-03-09 | 

『台所で考えた』は63歳で作家デビューし、そのデビュー作『おらおらでひとりいぐも』で芥川賞を受賞した若竹千佐子さんの初エッセイ集です。
単行本はこのエッセイ集も含め、3冊目。寡作の作家さんです。

 

夫を亡くした後、55歳で小説講座に通い始め、講師から「エッセイも小説のうち」と教わったそうだけれど、若竹さんのエッセイは芥川賞のテイストを感じます。少々お堅い。
台所で考えた^^のなら、芥川賞を取ってしまったけど、孫を持つフツーの婆ちゃんのフツーの日々をフツーの高齢女性の私は読みたかったかも。

もっとも、コロナ禍があって、自然災害も頻発している昨今、悠長な日々ではないことはたしかだし、媒体からの注文で書かれた文章が多いようなので、お気楽なことばかり書けなかったのでしょう。

ところで、方言てんこ盛りの『おらおらでひとりいぐも』は世界十カ国以上で翻訳・刊行が決定しているそうだけれど、方言、どういう風に翻訳されるんでしょうね。

 

 

コメント
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