漫画家、文筆家ヤマザキマリさん、気になる人です。
14歳で母親が旅するはずだったフランス、ドイツに送り出されたのをきっかけに17歳でのイタリア・フィレンツェへの美術留学をはじめとして、エジプト、シリア、ポルトガル、アメリカと様々な国で暮らす人生を歩きます。
そんな生き方の中で出会った人、逸話は「事実は小説より奇なり」を地でいっています。
この『扉の向う側』に収録されたエッセイ28篇はどれもが短編小説にふくらませたいほどの中身をもっていて、それぞれにヤマザキさんのカラーの挿画が添えられています。
最後の文章はあとがきにもなっているのですが、こう締めくくられています。
これまで、世界の様々な土地で生きてくるうえで、私の中にはあらゆる経験によって幾つもの扉が設えられてきた。その扉の向う側には、生きることの意味を模索しながら、時には歓喜し、時には悲しみ、時には途方に暮れつつも、それでも日々を歩み続ける人々によって彩られた世界が、視界の果てまで広がっている。
なかなかユニークですね。
ラジオ番組にも時々出演されますが、声が低くて男声みたいです。
低い声なのでラジオでは聞きやすいと夫は言いますが、口調が早口なので聞きづらいかもしれませんね。
『扉の向う側』私も読んでみたくなりました。
子供たちの感謝状、疲れた日々(だったかな?)が報われましたね。
自分の読んだ本を薦めるのは苦手ですが『扉の向う側』は自信を
もって薦められます。
あとがきの締めが一番不出来^^。面白い本でした。