自遊空間、 ぶらぶら歩き。

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瞠目の鉛筆画 吉村芳生ー超絶技巧を超えてー、江戸戯画から近代漫画へ GIGA・MANGA

2021-06-22 | 展覧会

6月20日、六甲アイランドの2つの美術館に行ってきました。



ワンフロアに隣り合わせた小さな美術館ではよく、特徴的、個性的な展覧会が開催されていて、私はどちらか1館を目指して行っても、両方観てくることが多いです。

まず、神戸ファッション美術館へ。
コロナ禍で行きそびれてしまったと思っていた吉村芳生展は20日まで会期が延びていて、最終日に行くことができました。

 

吉村さんは長らく思うように評価されず、美術講師などをしながら創作活動を続け、注目を浴びたのは57歳の時、森美術館でのグループ展に出展された初期の作品でした。
その作品というのが、1977年制作のドローイング「金網」。
約70日を費やした鉛筆でなぞられた網目、1万8000個です。会場の1番目に展示されていました。

新聞紙面を描写した上に重ねられた自画像、晩年の大作は描写の細かさはは変わらないのですが、120色の色鉛筆で描かれた花々です。
ケシ、バラ、フジ、菜の花・・・。
吉村さんの絶筆はコスモス。完成されないまま、63歳で病没しました。

 

神戸ゆかりの美術館では江戸戯画から近代漫画へ~GIGA・MANGA。
こちらは7月18日(日)まで会期が延びています。

時々立ち止まりながら、さらっと鑑賞です。

 

島内のローズガーデンにはかわいらしいバラが咲き残っていました。

 

(6/20撮影)

 

 


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