お嬢さま学校の小学校4年の理科の授業で同じグループになった4人は短大を卒業するまでず~っと一緒に勉強した仲間です。
そしてそれぞれがいろんな人生を経て68歳になった今、快適に暮らしていたシェアハウスが持ちこたえられなくなりそうな経過や、もう一度一緒に暮らすことができるようになるいきさつを書いたハッピーな物語です。
まあ、言うても恵まれた高齢女性たちです。住む家があるって、何という安心感でしょう。
そこにおつかいや、力仕事、車の運転、若者の感性が必要な時にアルバイトとして加わってくる就活中の大学生翔太とガールフレンド。
経済的な不安を抱える年寄りの話より、恵まれた老後を送る高齢者の話のほうが、明るくていいわねぇ。
ただ、それはメンバーがのほほんと生きているのではなく、それなりの役割を持つことが必要なんですけどね。
作者の御木本あかりさんはお茶の水女子大卒業後、NHKに入局。夫の海外勤務で退職し、その後通算23年、外交官の妻として世界9カ国で生活したというユニークな経歴をお持ちです。
小説は2作目ということですが、次作も楽しみです。
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