『成瀬は天下を取りにいく』、『成瀬は信じた道をいく』はともに宮島未奈さんの連作短編集。
『成瀬は天下を取りにいく』は2024年の本屋大賞受賞作です。
小説スタート時の成瀬あかりは14歳の中学生2年生。住んでいるのは大津、琵琶湖のほとりです。
思いっきりローカル。
小学校時代の友人島崎と漫才コンビ「ゼゼカラ」(膳所から来たからが命名の由来)を結成M-1に出場。
中学校の文化祭の自由発表にエントリーし、舞台に立つことになります。
そう、島崎は成瀬にふりまわされているけれど、いちばん理解し合える友人です。
『成瀬は信じた道をいく』はその続編。
膳所高校3年から京大1回生の年末年始の成瀬あかりが登場します。
相変わらず行動は個性的だけれど、誰もが成瀬に一目置くのです。
私にとっては成瀬は孫のような世代なのですが、友だちであり、お姉ちゃんであり、妹であり、子どもである、どんな年代の読者も引き付ける作品です。
著者はそのうち、滋賀県の観光大使に任命されるかもしれませんね。
宮島さんのサイトやWikiではいまのところ、観光大使の記述はないですね。
でも、すごい滋賀PRですから、そのうち、観光大使拝命ですね。