『ツミデミック』(光文社)は一穂ミチさんの著作。
昨年の暮れに見た新聞広告のキャッチフレーズは、
稀代のストーリーテラーが放つ
鮮烈なる犯罪小説集、心震える全6話
稀代のストーリーテラーはそのとおりだと思い、鮮烈なる犯罪小説集・・・は
少し違和感あり、でした。
原因不明で治療方法が確立されていない感染症、予想もつかない自然災害、格差社会、ネット犯罪・・・、事実は小説よりも奇なり、は言い古された言葉だけれど、実際、最近の「事実」は普通の人間には想像もつかないし、闇は深いと思う。
その事実を小説として数段上に仕上げたのが『ツミデミック』。
読後にそれでこそ人間と、ホッとした感^^があることに救われます。
一穂ミチさんの『ツミデミック』は昨日、第171回直木賞を受賞しました。
直木賞を受賞した本を読まれたんですね。
関西もそろそろ梅雨明けです。きょうの朝の番組で紫外線を長年、多く浴びた人は白内障のなりやすい、と言っていました。いろいろ調査、研究している方がいらっしゃるんですね。
直木賞受賞作品、本屋大賞受賞作品はハズレがないですね。
ツミデミックの6編の短編の主人公は若者が多いのだけれど、高齢の
私が読んでもとても面白かったです。