金鶴の純米大吟醸「上弦の月」に使われる酒造好適米は、自然栽培法で育てられる「越淡麗」です。
佐渡の農家兼蔵人のクニちゃん(佐々木邦基くん)からその酒米に関するレポートが届きましたのでよろしければご覧ください。
金鶴 酒米日記
「ササキの掲示板・その九」
自然栽培の田んぼの耕うんと水入れが終わりました。酸素が入り込むスペースを作るため、なるべく土のかたまりがゴロゴロするように耕すのがポイントです。
そのやり方は佐渡の一般的なやり方と正反対です。通常は春すぐに水を入れて、ゆっくり丁寧に土をドロドロにこなします。
一方ゴロゴロにするためには逆に田んぼに水を入れずに乾かしてから粗く耕します。その違いは2つの写真の通りです。耕しかた一つとってもこれだけ違うこの栽培、日々勉強と試行錯誤の連続です。
ささき
昨秋、収穫間近の自然栽培田を見に行ったときにクニちゃんからいろいろ解説してもらったのですが 私の頭では理解に苦しむことが多々ありましたわ。理屈ではないんでしょうね、生き物を育てるんですから。でも経験やカンだけでは掴み切れない根拠を手に入れるためには、調査や研究・分析などによる科学的な裏付けも不可欠でしょう。
今年も上手くいきますように願っております。