ついでにもう一度、ブログ名「島の医者になって」にふさわしく、離島の医療について語りましょう。
と、大きく出た割には、また余りたいしたことのない話をお送りします。
先日、「肛門が痛い」と外科受診する人あり。
「痔」か「肛門周囲膿瘍」かと思い、肛門に指を入れると、何か固いものがゴールドフィンガー?に触れます。
肛門鏡でも判り難いので、指で探って上手に取り出しました。
大きな魚の骨でした!
胃や腸の狭い所をくぐり抜け、途中で穿破して腹膜炎を起こすことなく通過してきたのに、最後の最後あと2㎝ほどで捕まって外科受診。
惜しい!まあそれでも幸運のほうですかね。
若い時、てっきり虫垂炎の穿孔による腹膜炎と思い手術しましたが、虫垂は正常(ギックとしました)。その横の小腸から大きな魚の骨が飛び出ていて、これによる腹膜炎。
手術前にレントゲンで、細く薄いものが写っていて、一瞬何かなと考えたことが頭の中を駆け巡りました。これが魚の骨の影です。
手術は無事済みましたが、手術前に「魚骨の穿破による腹膜炎かも」と患者に伝えて手術していたら、もっと名医だったのですが。
所詮は普通の外科医でした!
そんなことより、子供の時から「魚を上手に食べる」と言われてきた私も、最近は目が悪くなり、総入れ歯でもあるので、骨の選別能力にかげりが見えています。
患者にならないよう注意しよう!
返事
喜珍さん:自衛隊は、非番の隊員が飛んできてくれるとは思っていませんでした。
自衛隊への要請は、手間がかかって「何とかせえ」と思っていましたが、反省しています。
花水木さん:ぜひ船で来れる海外?の奈留島にお越し下さい。
musumeさん:遠く離れても私の娘にはいつもこのように怒られています。
父より「娘よ!なんでもゆとりと余裕を持って、出来れば半分ぐらいの力で仕事をするのが、
一番事故が無いのですよ! と言って、余裕の間によそ見をするのはダメか」