その手があったか~頭いい、と頷いてしまうのが、悪党が内輪でひらいている賭場を胴元がチンピラを使って、自ら襲撃し金を奪うという大胆な手口。
当人は襲撃される側にいて驚いてみせるわけだからアリバイは完璧。
アリバイといっても対警察でなく、同業者。
こっちのほうがやばく、命にかかわる。
そうそう通用しない薄氷プラン。
どうもへんだな、と胴元を疑いつつ、まあいいか、いいやつだし、あいつが笑うとなにもいえねえ～。
しかし、その賭場に問題多いチンピラ2人が押し入るという同様の強奪事件が発生、今回は無実なのに、もはや胴元をだれも信じない。
どうする？
この落とし前、というか落としどころ。
そこに登場するのが、組織の殺し屋ジャッキー・コーガン。
コーガンが呼び寄せた殺し屋は肥満に磨きがかかる、これがグデングデンで役に立たない。
ちょうど、初めての大統領選を戦うオバマのキレイゴト演説が、もうひとりの出演者並みに画面に流れ、それに合いの手を入れるように、底辺に集うやつらの汚い経済活動、人減らし仕事がブツブツ言いながらも進行していくあたりの演出の嫌味がきわめて痛快。
でも、コレだけの感想を何とか搾り出した感じ。
すぐ放映が終わりそうな映画かな。