TINKERBELL BLOG

茨城県取手市「美容室アトリエティンカーベル」ティンカーベルのスタッフを身近に感じていただければ嬉しいです

南アルプス鳳凰三山その3

2012年10月17日 | Weblog
人間はなぜ高いところに登りたがるのでしょう…。
地蔵岳のオベリスクに登る人がいるというのは良く聞く話でしたが、自分自身まさか登ることになろうとは夢にも思いませんでした。
それが何故?
見るからに危ないでしょう。登って何になる?ただの自慢だろ?そんなことを自分の中で呪文のように唱えながら、だんだんと近くなるオベリスクを見つめていました。
ふと背後を見ると、一人の登山者が目に入りました。空身ですから小屋泊りの方でしょう。見た感じ年配の方のようでありますが、僕とペースは変わらず「いるんだよなぁ~いくつになっても鉄人まがいの人が…」と何気なく思っていました。
やがて僕は稜線に到達、ほどなくその方もそこに両足を揃えたのです。お互いに目の前にそびえ立つモノを見つめながら、たわいもないいつも通りの会話をしていました。
その方72才とか…。
は?なんでそんなに元気なんすか?
驚きはまだ序の口、普段は沢なんだとか。クライミングもやっているらしく、かなりのベテラン。鳳凰三山には40年前に来たと言っていました。40年て…(汗)。
「んじゃ一丁登ってみるか!」
…行っちゃいました。
なんか自分も行かないとならない気がして、近づいてみると、いやこれは行ける行ける。いわゆる三点確保さえしっかり守れば大丈夫そうです。
最後のツルンとした穂先はさすがに無理ですが、すぐその下に立つ事が出来ました。
画像はそこから撮ったものです。下の方に降りて行った先輩の姿が見えますか?そ、ブルーのウエアね。
この穂先にはW.ウェストンが1904年に初登しています。そう、たった100年で人間はさまざまな道具を開発し、一般人でもクライミングの道具と技術があれば比較的容易にその頂に立つ事が出来るようになったのです。
僕にはその技術が無いので、クラックのすぐ下までという事になりました。
それでも空に浮かんだような自分になんとなく満足していました。
72才の先輩、そこにいてくれてありがとうございました。
細心の注意を払いながら、ゆっくり降りて行きます。往路を戻り、テントに潜り込んだ僕は持参したラジオを聴いて明日の行程を確認しながら眠りにつく…予定でしたが、となりのテントから熊のようなうなり声が…。
ボリューム満点のイビキでした(笑)。
いよいよ明日は鳳凰三山の最高峰「観音岳」に這い上がって雲上の稜線歩きになります。
その4へ続く…。
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日の出だ!(by 山田)

2012年10月17日 | Weblog
山田リポートします!
昨日、海に行く途中で撮影しました。
余りにも綺麗なのでついシャッターを押してしまいました!
この画像だと綺麗に見えないのが残念です。本当はもっと良い画像なんですよ!
今度はもう少し良く撮れる様に頑張りたいと思います!っていうか携帯買い替えた方がいいかな(笑)。
日の出も大分遅くなってしまい寂しいです。
そして気温も下がり気持ちまでも下がりそうになります。そんな事ではダメですねぇ、元気を出して波乗り修業に行って来ます!

ちなみにこのあいだ波乗りデビューをしました鈴○君も一緒です!かなり気合が入っています。一生懸命にやってる姿を見ているととても気持ち良いです。

では又リポートします!
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南アルプス鳳凰三山その2

2012年10月17日 | Weblog
雪が降る前に行っておきたかった山の一つ「鳳凰三山」。
実は去年も計画していて、直前に天候不良のため取りやめた山の一つです。
紅葉真っ盛りの山肌は赤黄緑と岩肌のグレー、さらに山頂付近は雪と見間違うほどの白ザレ、そして空の青。写真では伝えきれない美しさでした。
さてこの一帯、北アメリカプレートとユーラシアプレートが激しくぶつかり合って出来上がった海底隆起による成り立ちで、フォッサマグナの真っただ中です。氷河期のなごりや海底生物の化石など随所に地球規模の長い長い時間の経過を感じさせます。

え~それではなんとなくお話させていただきますと…。
日曜日、いつものようにザックに詰め込んであった荷物に3リットルの水を加え、一路目的の登山口まで夜間走行します。
現地はほとんどがデコボコの未舗装林道を走るので、車がドロドロもしくは黄な粉をまぶしたようになります。明かり一つない真っ暗な闇を走るのは非常に不気味です。時々、鹿が出てきて驚きます。でも最近はだいぶ慣れたかな?
夜明けの1時間前に起床し朝食、トイレ、身支度を済ませてスタートします。いつも忘れてしまうのが準備運動。これはやった方がよろしいです。長丁場、あとあと響きますから。
さて、このたびは「青木鉱泉」という温泉宿(といっても山宿ですから石鹸などは使えません)の駐車場に車を止めました。
僕の1500ccのコンパクトカーでも工夫すれば結構寝れるものです。
20kgは軽く超えてしまったザックを背負いこんで、テント場までの標高差1200mを6時間かけて登ります。
歩き始めると…やばい、重い…。全然思うように進みません。
それでも頑張って途中の滝をすべてこの目で見てから今日の幕営地「鳳凰小屋」に到着。受付を済ませてさっそくテントを張ります。なるべく平らなところを選び、かつ周りの影響を受けない場所を陣取ります。僕が一番乗りでしたので、当然一番いい場所を確保しました。
時間があったので、その日のうちに山頂を往復することにしました。三山の一つ「地蔵岳」に空身で登ります。いや~軽い軽い(笑)荷物がないと浮いてしまいそうです。
白砂の斜面に足を取られながらも稜線に出ると、そこには石塔がドーンとそびえていました。

画像がその石塔「オベリスク」です。
山をやる人のほとんどがこのオベリスクを知っていると思います。
さて「オベリスク」、どんな意味?
これはですね~、もとは古代エジブト期に神殿などに建てられた記念碑のことなんですね。
のちにギリシャ人が「串」オベリスコスから名付けたものだということらしいです。つまりはそれに似ているからこう呼ばれることになったんでしょうね。
地蔵岳山頂にはこの「オベリスク」だけでなく、本物のお地蔵さんが何十体も残置さています。聞くところによると、昔、子宝祈願にこの「地蔵岳」山頂を訪れて祈願し、無事子宝に恵まれると地蔵様を背負ってお礼に訪れる…ということだとか。昔の人は山を信仰の対象にしていましたからね。

では続きは「その3」という事にしましょう。次はいよいよそのオベリスクに登りますよ。
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